銭湯でバイトさしてもろてるおかげで風呂によく浸かるし、バイト先以外の銭湯にも原付で出掛けたり、ライブの出先とかで時間あったらちょっと銭湯行ってみたりもする。熱いお湯と水風呂に交互に浸かると手足がビリビリして気持ちよく、血の巡りが良くなってるなって気がして、自分ちのアパートでもカランの水を桶に汲んでジャバジャバ頭から被って水風呂の代わりにしたり、そうゆう独自の健康法みたいなんにハマるおっさんて居るな、半分腐らせた生レバー食う、なんか言うたら重曹溶かして飲む、みたいなヤツかなと自分で思う。
その健康法のおかげもあってか、いつも血行不良で紫色してた足首周り、とくにくるぶしは黒ずんでたけど、最近普通の肌色に戻った、気のせいかもだけど。こないだ買って読んだ漫画に出てきた精神科医が、心の不調はほとんど血行不良が原因と言うてましたよ。精神病んで困ってる人は是非銭湯おすすめします。
バイト先の映画館の忘年会とライブの日にち被ってしもて参加できず、それを可愛そうやと思った映画館の社長さんが忘年会の前日に別で忘年会をしてくれた。そんな優しいことしてくれる職場がこの巫山戯た世の中にあるんです。ほんでその飲みの席で温冷浴の効果、くるぶしが肌色になった件を話すと、汚れが取れただけちゃいますと言われ、そう云われると、なんかそんな気もしなくもない、そうかも。
話変わるんですが、なんやかんやずっと文章載せてもらってる東京荒野の39号出ました。今回は『毛獅子のあと』いうタイトルで書かせてもろてます。なんか年末っぽい内容なので、ぜひ年内に買ってお読みください。よろしくお願いします。→ 通販サイト
先週は銭湯の避難訓練があって参加。訓練のあとエキストラで来てくださったお客さんらと一緒に銭湯に入り、ワイワイ楽しかった。そういえば小学校の避難訓練とか身体測定、インフルエンザの予防接種、なんか非日常のイベントみたいで楽しかったなと思い出す。
別の日は銭湯のチラシのポスティング。去年の年末も結構頑張ってやった。去年の今頃はもうちょい寒かった気がするな、と思いながら早歩き、今年新たに出会った人、もう会わなくなった人、一年で状況が色々変わったような、変わらないような、まっ黄っきの満月をチラ見上げしながら、ポストにチラシを捻じ込んで回る。
マンションの集合ポストで「なんのチラシですか」と聞いてきた男の人に「銭湯のチラシです、お正月は朝7時からやってるんで良かったら」と手渡す。男の人は後から来た彼女にチラシを手渡し、お正月行ってみよかと話しながらエレベーターの中に消えていく。商店街の路地で野良猫に餌をあげてるお婆さんが怪しげに私の方を見ているので、「銭湯のチラシ配って回ってます」と自分から話しかけると「1枚ちょうだいや」と返してくれる。ウーバーやってた時もそうだけど、昼夜関わらず、一人で街中をウロウロしていると、自分の存在が宙に浮いたような感覚になり、亡霊になって街を彷徨ってるような気分、それは寄るべなさとも言えるけど、真っ暗なアパートの中から聞こえて来るテレビの音、路地に面した換気扇から漏れてくる風呂場の湿った匂い、ポストから溢れ出てる不動産屋のチラシの束、目に留まるシーンごとに果てしなさがつのり、なんとも云えない寂しさに襲われる。旅先や、ライブで出掛けた知らない街を歩いている時にも、わりと巨大なそれが押し寄せてくる、こともある。目の奥に熱がこもり、喉の奥が詰まり、泣きたいような、泣きたくないような、決して清々しいもんではないけれど、けど私はそうゆう心持ちが好きなんだと思う。ダウンタウンの昔のコントにもそうゆう成分がかなり含まれていた、笑ってるんだけど悲しいような感じ、一体あれはなんだったんだろうか。
土曜日は加古川のソトのマでライブ。食べ物や飲み物を大量に仕込んでくれてたり、焚き火を用意してくれたり、ノマくん本当にありがとう。大盛況とまではいかないけれど、私のライブにしてはそこそこお客さん来てくれた方だと思います。忙しい時期に時間割いて遠くから来てくれた方もいたり、感謝してます。
焚き火に当たりながら、お客さんらと何かしら実家の話とかしてたんやろか、訪れた近所のおばさん、もう割と歳行ってはるけど今も元気にぷくぷくの湯の掃除のバイトされてて、バイト帰りにお風呂入ったり、自転車漕いだり、元気に過ごせてるのも親のおかげと言う。おばさんは早くに親と生き別れになって、親がどんなもんか分からない、だから親の文句とか言うてるアンタらが羨ましい、けど自分が今こうやって元気に毎日を過ごせてること、健康でいられる自分の体を通して両親を感じることがある、そうゆうとき親への感謝の念も湧いてくる、と仰ってた。
正月どないしよかな、実家帰るの。ずっとバイト入ってるし、なんか面倒臭いけど、ちょっとだけでも顔出そかな、でもやっぱ面倒臭いな。まあ私は私で元気にやってるので心配なくです。
ある日。来年の1月4日から元町映画館でも上映するドキュメンタリー映画『どうすればよかったか?』を十三の映画館まで見に行った。平日の昼間やのに立ち見が出る盛況ぶりで、超話題作と言える。予告編とチラシの写真の雰囲気から、映画に出てくる家族の雰囲気はなんとなく想像出来てたけど、だいたい思ってた通りかな、だいたいやけど。まあ私も息子らや嫁さんと心通わすみたいなこと、どうやったええんか分からんまま、結局は自分の好き勝手やって、ほんで逃げた、親とも大人とも呼べんような人間なんで、映画に出てくる父母に対して偉そうなことは言えないけれど、なんかこう芯を外したまま上部だけで家族してるみたいな、そんな雰囲気が非常にもどかしく、こんな家燃やしてしまえ!みんな解散してしまえば各々が社会のどこかしらで健康に生きていけるぞ!とか叫びたい気持ちになったが、そんな極端なことしなくてもいいか。でもまあ映画を見ているうちに、父母にとって長女が不調である方がある意味都合が良かったんじゃなかろうか、とも思った、映画撮ってる弟にとっても。こないだパルシネマで見た『若者のすべて』でも同じこと思ったけど、不自然な家族関係の中に生贄みたいな存在が生まれてしまうことが確かにあると思う。ていうか家族ってものが元々不自然なもので、うまく行ってる場合もそらようけあるだろうけど、ほとんど奇跡なんではなかろうか、と自然な家族が分からない自分はそう思ってしまう。ちなみに映画ですが、笑えるシーンも結構あった、笑ったあかんか微妙なとこも含め、お姉さんが一番チャーミングではあった、戸川純的な感じで。
『どうすればよかったか?』と言う映画の問いかけに対し、「こうすればよかったんじゃ?」と言う映画がある。何年か前に大阪の公民館みたいなことで見た「沈没家族」と言うドキュメンタリー映画で、あれに出て来る家族を家族と呼んでええのか、またあの家族はあの家族で面倒臭そうだなとも思うけど、『どうすればよかったか?』の風通しのない家族に比べたら、沈没家族は殆ど路上呑みみたいな雰囲気で面白かったな。
話変わりますが、今週末もライブ3本あります。やけくそで頑張りますので見に来てください、よろしくです。
12.22(日)ハロー、西元町
場所)西元町 大西ビル
神戸市中央区元町通5丁目8-21 大西ビル
飲食とか花屋さんとかお店色々あるイベントでライブさしてもらいます。
ライブ)カニコーセン 13:00〜(注:投げ銭)
12.22(日)酒袋物語
場所)難波Mele
大阪市浪速区元町1丁目2-2 B1F
出演)少女模型 / 東京サイコパス
カニコーセン / 蟹光船
時間)OPEN17:30 / START18:00
料金)予約2500円 / 当日3500円(共にD別)
予約(1000円安なる)
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