地下鉄で昆陽いう駅に向かい池田さんと合流。
池田さんの作品展の準備も8割方終わってた。照明とかちゃんとあると、さらにええ感じに見えますなぁ。すごくお洒落やと思います、お洒落ってお洒落の中には無いよね、お洒落はやっぱり面白いの中にあるよね、知らんねんけどね。
この日の晩飯はギャラリーのチョウさんにご馳走なることなっており、その時間まで池田さんも私もとくにやることがないので、鉄で出来た青パイナップルの中で時間を潰す。パイナップルの中は涼しい風が吹いて過ごしやすかった。蚊にも少し刺された。外国の蚊に刺されるん初めてなんやけど、引きつけとか起こらへんか少し心配やった。
ほんでお待ちかねの夕食。私は逃げのプロだけれど、奢られ飯にありつくのもプロ級なのだ。池田さんと同じく日本から招待されて展覧会に参加してた蓮輪友子さんの大阪の実家は銭湯を経営されてたり、色々面白い話を伺った。自分の作品が海外で認められて、ほんで展覧会に招待されるってほんま凄いことやなと思います。そらそうとうの頑張りが必要やとも思います。テキトーでは無理な世界。
「台湾は何食べても美味しいですよ」がここにあった。食べ切られへんほどのおかずが机に並べられてほんま幸せ。ギャラリーのチョウさんは日本語が上手で、でもエビのことを間違ってヘビと言ったり、ちょっと可愛かった。チョウさんのお爺さんお婆さんが日本語教育を受けた時代の人で、そのこともあって日本語が喋れるらしい。台湾の人は割と親日な感じというけれど、本当はどうなんだろうと思ったりもする。戦争のことを恨んだりしてる人は沢山いるだろうし、でもこれからを生きるために親日を選んでるんかな、とか思ったりもする。歴史の話を始めるとき、チョウさんが丁寧に前置きしてから話し出したのが印象に残った。まあ私らには関係ないことといえばそうなんですが。
ほんでそろそろお会計のタイミング、でもまだおかずは沢山残っていて、勿体ないなと思って猛スピードで食べてたら、池田さんがあとから「なんか全部食べんとちょっと残した方がいいみたいな風習らしいですよ、全部食べたらまだ食べ足りないみたいな風になるかららしいです」と教えてくれた。そうとは知らず、食べな損や的にガッツいた自分がちょっと恥ずかしくもあるが、ラストスパートで食べたエビやら何やらも全部美味しかったので、やっぱ私は全部食べたい。
チョウさんに夕食をご馳走になったあと、池田さんはホテルの部屋へ、私はまたコンビニでビール買ってぶらぶら。
翌朝。池田さんはチェックアウトの時間まで部屋で休むとのことで、私はまた朝飯を食いに出かける。
よく見かけるアンパンマンに似たマスコットキャラクターのハンバーガー屋に行ってみる。店のおばちゃんから注文は紙に書いてと指示があったので、とりあえずメニューの解読。店の奥の方にセットメニューの表があったので、その中からハンバーガーぽいのとアイスコーヒーのセットを紙に書いておばちゃんに渡す。一応わかりやすいかと思って各セットに振ってあった番号の②も書いておく。しかしこれが良くなかった。
お会計するまで気が付かなかったのだけど、テーブルの私の前の席にもう1つセットが置いてあった、それを私は相席の誰かが食べるもんだと思ってたが、②って書いたのを2人前という意味で受け取られてて、思い返せばおばちゃんも注文のときになんやかんや喋ってたから、一応私に確認はとってくれてたのだろう、でも何言ってるのか分からないので、私はただ半笑いでウンウン頷き、なのでハンバーガーとアイスコーヒーのセットは2つ注文したのは間違いなく、なので1セット余ってしまった。
余った1セットは袋に入れてもらい持ち帰ることにする。おばちゃんの身振り手振りで食べ終わってから漸く流れが分かったのだけど、鉄板で調理の担当してたおばちゃんが私の方をクルっと振り返り、ちょっと面白いイントネーションで「わかりましたか!?」っと声をかけてくれて可愛いかった。私はそこでもまた半笑いでウンウン頷くのみ。
池田さん食べるかな?と思って連絡したけど、今はハンバーガーキツいとのことで、道端でしゃがみ食い。
ホテルのチェックアウトまで2時間くらいあったので、レンタサイクルを借りてぶらぶらすることにする。ネットで申し込んでアプリを使って借りたり返したりする仕組み。
自転車乗りながら見かけた、美術館を掃除するおばちゃん。とくに目的地とかもないので、台北101がある方向へグネグネと進む。
目の前を横切るバイクの大群を見ながら、CR海物語の魚群リーチを思い出す。久々にパチンコしたいなぁと思うが、台湾にパチンコ屋はないみたい。日本の自殺率が高いのはパチンコ屋があるせいだと思う。私もパチンコに負けて死のうとしたことがあるから分かる。
高級マンションの窓掃除するゴンドラ。私が大学で東京に居たころにはまだ見かけた。台北は埃っぽく、窓も汚れやすいんだろうと思う。
時間的に台北101まで行くのは無理そうで、適当な場所で引き返す。写真のこの辺りは銀座みたいな感じで、デパートのそごうとかがあった。
ホテルに戻り池田さんと合流。帰りの飛行機は夕方で、池田さんは先に空港へ行って休んどくことになり、空港へ向かう途中の駅でまた解散して、私はぶらぶらを続けさせてもらう。
旅行に際して何も下調べしてないのが悪いのだけど、今自分が台北のどうゆう場所に居るのかがよく分からない。台北車庫という駅から自転車で少し行くと、堺筋本町みたいな問屋街ぽい場所があった。
名前も知らない川に辿り着く。ここに来て白人をよく見かける。川に来てもあんま面白くないって知ってるのに、アタシなんで川に来ちゃうんだろう。
でも川沿いの道を行くと、さっきまでとはちょっと景色が変わり、中津みたいな下町があった。看板のない食堂なのか、ただの家の台所なのか、分からないなぁと思いながら入り口に立ってると犬に吠えられた。
床屋にも提灯がぶら下がっている。台湾へ次来ることがあったら、ここで散髪してみよかな。
セカンド猫ちゃん。近寄ってもまるで動じない。わらび餅みたいに路地に溶けていた。
段ボールを集めるおじいさん。2000年代には大阪でもリアカーに段ボール積んだおっちゃんが行き交っていたなぁ、堺筋本町あたりで段ボール積みすぎで崩壊してるのたまに見かけた。
ねじ式みたいな看板。路地はマンションの窓が入り乱れている。迷い込んだら出れなさげだ。
モンドリアン調のスクーター。犬に着せるみたいな服を着せてるスクーターもよく見かけた。
台北地下街はデカかった。アニメイトみたいな店が沢山あり、その合間合間に怪しげな占い屋もあった。
デカめのマンション。エレベーターとかあるんかなぁ、あるんだろうけど。だんだんと街の感じにも慣れて来て、景色にいちいち驚かなくなってくる。言葉とお金さえあれば住めると思う。そんな感じでタイムアップ、空港への電車へジョンライドン。
空港のコンビニでバイト先に持って行くお土産のお菓子をサッと買い、池田さんと合流。余ったお金は台湾のイコカみたいなんに全部入れたけど、多分1万円以上入っている。要は調子に乗って両替しすぎた。
池田さんの作品展のどさくさで台湾へついて行って、会えない人に会えたり、見れないものを見たり、とくにギャラリーの凄さには驚いて、ええ経験させてもらいました。また池田さんがパリとかアムステルダムとかで展覧会するときにはついて行きたい。とりあえず高知で夏頃かに池田さんの作品展あるみたいなんで、それにはついて行きたいな〜と考えてます。ついでに高知でライブも出来たらええのにね。
というわけで初台湾レポートおしまい。
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