カニの記録 40

 

ある日。ヤクルトの容器半分くらいの青鼻が突然出て、ウイルスの死骸がこんなにも、、、と思った次の日にはシャバシャバの下痢が続いたり、なかなか体がスッキリする日がありませんが、それもきっと歳のせいなんでしょうね。

 

 

バイト先のコピー屋の前でよくタバコ休憩してる、役所広司をガサガサにしたおっちゃん、と言っても年齢は多分私と変わらんであろう。なんか仕事に疲れてるというか、人生に疲れている感じが好き。昨年見たパーフェクトデイという映画の役所広司はガサガサしてなかった、慎ましい生活を繰り返しながら、毎朝を新しく迎えていたっけな。あの映画の受けた影響は結構デカい。

 

 

1月最後の週末は浜松と越谷へライブに行った。新幹線で通過した米原あたりは当たり前に雪が降っていた。こだまのグリーン車はガラガラに空いていた。

 

 

こだまは浜松に到着。そっからバスでライブ会場のエスケリータ68に向かう。エスケリータに来始めてから、エスケリータばかり来てる気がする。お店は佐鳴湖の左岸にあって、訪れる時間帯がたまたまそうなだけかもだけど、いつも西日が凄い。エスケリータの店主のヒロシさんと仲良くなれたのも「西日時って、死にたくなりますよね」ていう会話がきっかけだったと思う。

 

 

ライブは東京の最鋭輝(モッキー)さんが対バンゆうのもあって超満員。私は先攻でやらせてもらったけど、なんか勝手にエキサイトして持ち時間をかなりオーバーしてしまっていた。モッキーさんは表情でライブする人で、人柄の良さが一直線に伝わってくる。小学4年の息子さんと東京から来られてて、その息子さんがお父さんのライブを熱い眼差しで見守ってるのが印象的だった。ライブ後、宿泊先の浜松駅までどうやって戻ろうかなと思っていたら、モッキーさんが車で送ってくださった。車中、息子さんが「あそこにすき家あったよ」と会話してたので、東京への帰り道ですき家に寄るんだろうな、ほんで助手席で眠ってる息子さんの寝息を聴きながら、モッキーさんは新東名高速をひた走るんかな、それともお父さん思いの息子さんは、お父さんが眠くならないように起きてて話に付き合うんかな、何にしてもいい親子だなぁ、とカプセルホテルで横になりながら泣いた。泣いてはないけど。

 

 

翌朝。新幹線で浜松から東京へ。東京へ着いたと思って降りたら品川だった。品川から山手線で上野へ行く途中、地震があったみたいだけど、下痢便を我慢してたので気付かなかった。日比谷線で北千住まで移動、そこで東武鉄道に乗り換えるのだけど、乗り入れって感覚が田舎の人間には理解しずらく、なのでメトロの駅を出て東武鉄道に乗り換えるもんだと思い、さほど大きな駅でもないのに迷った。

 

 

ほんで越谷。初めて東武鉄道に乗ったけど、足立区って結構デカいんだなと思った。ライブを企画してくれた長瀬さんが駅まで迎えにきてくれていた。ライブのお店まで移動する途中「何もないとこでしょ」と長瀬さんが越谷の街について喋ってはったけど、加古川の50倍くらいは何でも揃ってるぞ、と思った。

 

 

リハーサルのあと、ライブさしてもらうゴリゴリハウスの隣のラーメン屋で昼飯を食う。流行ってたけど、めっちゃ塩っぱかった。10日経った今でも口が荒れてる。

 

 

ほんでライブ。対バンはどぶろく。こんなデカくてちゃんとした演奏の後にライブすんの辛い。けど辛そうな姿を表現するのもカニコーセンの持ち味かなと思うので、隠さずにやろうと演奏を始めた。2曲ほど歌ったとこでカウンターで聞いてたおっちゃんが席を立った。なんか調子悪そうな人いるな〜と気付いてはいたけど、ぼやきながら店を出て行ってる様子。何人かがおっちゃんの介抱に行ってたので、騒ついてる感じがして、自分の歌詞に反応して気分を悪くしだんだろうか、共産党の人かな、それとも公明党の人かな、三木道三茶化したんが悪かったかな、とあれこれ考えながらライブを終え、あとでおっちゃんのことを聞くと「ミッシェルガンエレファント」とだけ言い残して帰ったらしい。要するにカニコーセンがミッシェルガンエレファントみたいじゃなかったことにガッカリして帰ったらしい。そんな大きな期待を背負ってたなんて知らずにライフタイムリスペクトの替え歌やったり、すんませんでしたとしか言えない。

 

 

打ち上げとかはとくになく、日常に戻る感じで長瀬さん親子と駅で別れる。人生転がして神戸から越谷に移り、どっこい生きてはる、女の人は強いなと思う。親の遊びに付き合わされて退屈そうな息子さんだったけど、ちょっとお母さんに甘えたそうにしてる姿が可愛かった。

 

 

東武鉄道で越谷に来る途中、草加を過ぎるとこで「あ」と思い出したのは、こないだインスタで見かけた、ちくわ朋彦くんが店長やってるサウナのお店で、久々に会えるかなと思って神戸へ戻るついでに寄ってみる。外から店の中を覗くとサウナ好きの若者とかが沢山来てる感じで忙しそう。

 

 

受付のバイトの人に「店長いますか」と呼び出してもらう。マジ忙しそうで会話は少しだけだったけど、ちくわ君の顔を見れて嬉しかった。お土産にカニコーセンタオルを渡すと3倍の値段するサウナのタオルをくれた。カニコーセンが飲み屋回りとかでライブしてるのはちくわ君がクークーバードのライブに誘ってくれたんがきっかけで、いまフリーターしながら物販やライブで月々のお金を回してるのはちくわ君ととんちピクルスさんがお手本になっている。ちくわ君、あの時はいいこと教えてくれてありがとう。

 

 

翌日からはまたバイト暮らし。2月3月とそんなにライブ決まってないけど、曲作ったりも全然してないし、部屋の片付けを終わらせてカニコーセンの作業する時間を作っていけたらなと思ってます。

 

あと通販用のジャンパー作ったり、手ぬぐいも増産したりしてます。また良かったら買ってください。2月は神戸でライブ2回あるんで、よろしくお願いします。→通販