カニの記録 11

 

高知の朝市ブラブラしたあと、2両編成の特急あしずりに乗って窪川へ1時間。

 

 

2両編成の前側1両は指定席でガラガラ、後ろ1両が自由席でとくに混んでもなく、ゆっくりしたもん。

 

 

電車は山の中を走ったり、たまに海辺をすり抜けたり。海が見えるとワッて気持ちになり、山に入るとスーンて気持ちになる。

 

 

高知から1時間くらいで窪川駅に到着。何気に初めて自転車で高知来たときも窪川ブラついたし、四万十町の太陽の眼でライブさしてもらったときも高速バス乗るんで来た、ほんで前回原付のときも寄ったし、今回で4回目の窪川。多分死ぬまでにあと20回は窪川来ると思う。


 

シャッターがテトリスみたいになったパーマ屋さん。ここでテクノカットしてもらうのが夢。


 

どすけべな色合いとフォント使い。看板には一言もそのことに触れていないが、勝手に女体盛りを連想してしまう。パーマ屋でテクノ→味天狗で女体盛り→大都会で仮面舞踏会→tonight ya ya ya ya tear


 

ほんでヤバい喫茶淳、4月以来2度目の訪問。カニの記録が旅の記録(四国原付の旅)を追い抜いた瞬間だ。30年近く前に亡くなった兄の名前と同じ漢字なので、お盆も近いし墓参りの代わりというか、エア墓参りのつもりで訪れたのもあるし、前回来た直後にスピリチュアル的な流れもあったので、ちょっとそうゆうのも終わらせときたくて、やし単純に淳が居心地よいゆうのもあって来てみた。


 

今回はあまり写真は撮らなかったけど、淳のマスターが描いた独特なフォントの貼り紙が店内に張り巡らされて、かなりすごいことになっているのだ。


 

写真のように比較してみると、大伴さんの手描きロゴと淳のマスターのフォントが同じ系譜にあることが分かる。今日本で一番お洒落なフォントを採用してるのがカニコーセンの凄いところでもある。さすがのトレンドレーダー。


 

食べものはサンドイッチとピザしかなく、前回はサンドイッチを食べたので今回はピザ、来年のお盆はまたサンドイッチで、そのサイクルをぐるぐる繰り返しながら私はやがてバターになる。

 

 

店内のBGMとかはとくになくて、テレビのバラエティー番組で喋ってる東野幸治の声が遠くの方で聞こえる。実際にそうゆう感じの故郷を私は持っていないが、お盆に帰る山の田舎の実家みたいなスペース感を喫茶淳に覚えて安らぐ。お盆の墓参りと実家への顔出しは窪川で済ませたことでええかな。

 

 

淳にもそんな長居は出来ないんで、荷物引きづりながら再びブラブラしようとする。近くにお遍路さんのお寺があるのは聞いてたけど、荷物抱えて階段を登るのは無理で諦めた。四国の人はお遍路なんかやんないというか、お遍路を否定的に見てはるなと思うことがたまにある。逆に厄をもらうみたいなこととか。


 

宇和島行きの電車が出るまで窪川駅でぼんやり。神経症の人間にとってはこのぼんやりの時間が案外しんどかったりする。で、しばらくして電車出発のアナウンスがかかり、トロッコ列車にライドン。


 

2時間半くらいの乗車で、車両に便所とかなく、途中でめっちゃ小便したなる。腹も減ってくるし喉も乾くが、お茶飲んだら小便がさらにヤバなりそうなので心を無にし、自分が植物になったつもりで時間をやり過ごす。


 

しかし結局耐えられなくなり、2分停車する駅で便所にダッシュし、小便済ませる。私が小便から戻るのがあまりに早かったので、車掌さんも驚いていた。やるときはやる男なのだ、私は。


小便後は前日にライブの差し入れでもらってた野根饅頭を全食い、お茶もグビグビやって、そのあとグニャグニャに寝た。心身共に健康そのもの。

 

 

ほんで宇和島到着。いつもお世話してくれる米田水産の社長さんが駅まで迎えに来てくれて、暴やん仕込みのアクセルワークで買い出し行ったりする。店の入り時間まで米田さんの話をあれこれ聞く。長くお世話になってるけど、子供のころや若いころの話を聞くのは初めてで、いろいろあったんやなと改めて思たり。いろいろあった人の話はやっぱり面白い。人生いろいろないと面白ない。

 

 

宇和島でライブするの久々でネタも溜まってたのでエエ感じで出来た。ライブ中にずっとパントマイムみたいな踊りを隅っこでしてくれてる方が居て、とても勇気付けられた。自分が踊りたい踊りを踊るゆうのは大切なことだ。休憩中に映画ジョーカーのサントラをかけてたら、その人が「いいですね」と反応してくれたんも嬉しかった。


 

ライブ後、近くの「うみ」って言うカウンターの居酒屋に連れてってもらう。ここのご飯が全部美味しくて感動した。いわしの煮付けは、いわし自体も多分美味しくて、味付けも甘すぎず辛すぎずマジ絶妙。美味しいもんを食べると本当に幸せな気持ちになる。お酒も沢山よばれてありがとございました。


 

その後、また米田水産に戻って夜中までいろいろ話す。なんか為になるような、励ましてもらってるような、そんな時間がありがたかった。心配ごと私は沢山あるけど、心配なんてしても仕方がない、米田さんは体から湧いてくる持論として何度もそう言うておられた。ほんでどうせ死ぬとも。どうせ死ぬってことも若いうちはリアリティがなくて効き目がない言葉やけど、人生の残り時間が少なくなるにつれて、ほんまそうよなって気持ちになってくる。


 

寝るのはまあまあ遅かったけど、翌朝は7時からうどん食いに連れてってもらう。これもまためちゃくちゃ美味くて幸せモード。生きてるうちに美味しいもんいっぱい食べよーっと、海原雄山みたいに。


ほんで高速バスで神戸に戻り、四国2ヶ所だけライブツアー終了。いろんな人に会えてフツーに良かった。


今週もライブいろいろありますのでよろしくお願いします。

 

 

 

 

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