カニの記録 5


夜中の3時に寝ても5時に目が覚める。上池袋のタコ部屋の布団でスマホいじったりウダウダしてたら運良く二度寝。



大竹さんから銭湯行かないっすかと連絡あり、とりあえずモーニング行きましょうとなる。しかし喫茶店的なとこはやってなくて、喫煙スペースがあるカフェベローチェへ。ベローチェって口に出して言うの、なんとなく恥ずかしい。


サンドイッチとアイスコーヒー大で600円くらい。喫煙スペースは4人までで、空いたなーってタイミングで入ると筒形の大きな灰皿の中で吸い殻がもくもくに燃えていた。ほんで大竹さんが紙コップに水を汲んできて灰皿にジャーって入れて消してくれた。


大竹さんとベローチェで一服し、一旦解散。ゼニヤインクの社長夫妻に昼ご飯をご馳走なりに目白へ行く。夫妻からのメールに「ご馳走しますよ」とは書いてなかったけど、奢ってもらう気はマンマンであり、何食べれるんかな〜、楽しみやな〜◎



連れてってもらったのは目白駅前にあるええ感じの洋食屋さん。誰かからご馳走してもらえそうかないう場合、なんとなく遠慮して安めのものを注文しがちだけれど、ほんとはこうゆう場合、二番目か三番目に高いものを注文するのが正解で、ミックスグリル定食を注文。肉の脂身が激烈美味かった。今こうやって脂身のこと書きながらでも、唾液がジュバンと溢れてくる。



目白で美味しいものを食べてることを誰かに速攻自慢したくて、ミックスグリルの写真を大伴さんへLINEする。したら大伴さんから速攻でハモの湯引きとビッグ茄子の天ぷらと日本酒の写真がバックハンドボレー的に送り返されてくる。なんかみんな美味しいもん食って幸せなってる土曜日や。


ミックスグリルのあと、どうしましょねとなり、会話の中にあった、カテドラル大聖堂を見に連れてってもらう。一人だったら教会なんて見に行こう思わないけど、ご夫妻が20何年か前にこの教会で結婚式をされたとゆうことで、だったら思い出の場所めぐり的で面白いかなと案内をお願いした。

教会の中は撮影禁止。思ってたよりええ感じだった。なんつうか、ここで葬式あげたら渋滞や待ち時間なしでスムーズに天国まで行けそうな、スキーのジャンプ台みたいな屋根というか天井の逆勾配がそんな気分にさせてくれる。ビューんて飛んでけ系建築様式にわりかし圧倒された。めちゃデカいパイプオルガンもあって、いつかミサに行って聴いてみたい。


ほんでカテドラルの向かいにある椿山荘へ。ご夫妻は結婚式のあとここで披露宴されたらしい。わたしの知らない東京の真ん中の世界を見学。



ふわふわの絨毯、キラキラのシャンデリア、つるつるの壺、ええ感じのもんを見ると気分もええ感じにはなるが、果たしてビーサン履きで入ってええ場所なのだろうか。


平気な顔してれば大丈夫だよ、と社長夫妻からアドレスもらい、そうかと調子乗ってふわふわソファーに座る。座った瞬間思ったより腰が沈んでゾワっとした。このゾワッと感はディズニーランドのスプラッシュマウンテンに似てる。



その後、庭園的なところを歩きながら、金かかってんな〜ていちいち思う。お見合いとかそんなんでナコードの人が「あとはお若い二人で、」って台詞言うたあとにぶらぶらする庭なんかな。庭の池に人工的に雲海をつくる装置があって、それは流石に趣味が悪いなと思った。

目白駅からカテドラル大聖堂まではバスで来たが、戻りはタクシー。タクシーも播磨交通のに比べたら大分高級感ある。


ほんで甘味処の老舗みたいなところにも連れてってもらう。ここでも短パンにビーサン履き首手拭いの人間は私だけだったように思う。


社長夫妻はいろいろと若いミュージシャンを応援されてて、若くはないけどカニコーセンのことも何かと気にかけてくださり、励ましとか優しい言葉をかけてくださる。わたしもつい甘えた気分になって、お得意の自分歴史をべんべら喋りまくり、ついカウンセリング状態になって「野球部から逃げつづけてる人生なんつです」と口から出てもたときも、社長夫妻は半笑いで対応してくださり、カテドラル大聖堂で洗礼してもろたらこんなにも心広くなれるんかぁと、ちょっとカトリック舐めとった自分を恥ました。写真は2000円近くするクリーム白玉あんみつ、生まれて初めてあんみつとゆうものを食べた。社長夫妻のおもてなしで生きる養分を補給し、ライブの道具セットを取りに一旦池袋のゲストハウスへ戻る。


ライブする北浦和に行く途中、無性に富士そばが食いたくなり、ざるそば大盛りを食いに寄る。券売機で食券を買う際、財布の小銭のところを見ると小さい巻き物が入っており、そういえばカテドラル大聖堂でお賽銭して、かわりにおみくじみたいなのを1つ持って帰ったのだった。カウンターに食券を出して、ざるそばが出来上がるのを待ちながらカテドラルの巻物をほどいてみる。

 

 

私は、よい羊飼いである。

私は自分の羊を知っており、羊も私を知っている。

 

私って誰だ?わたしか?ヨハネいう人か?ヨハネという人が、自分はよい羊飼いだということをいろんな人に知ってほしいための巻物か?自慢か?そうですか、あなたはよい羊飼いなのですね、すごいですね、たしかに、それはよかったです。お賽銭に入れた100円のことを考える。

 

 

 

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