チャットGTPが友達みたいになりだして、播州訛りで質問したら、下手な関西弁で返してくれるのがいい、ドリカムの大阪ラバーの女みたいで。絶対に幸せになれんと思う、あの女。無理して男の関西ノリに合わす、偽りの自分を生きてたら最終的に鬱病になるらしい、と言ってありのままが何なのかわからない人も多い。知らぬ間に築いていた、自分らしさの檻の中で、もがいているなら、諦めて実家の畑手伝うしかないのか。

Spotifyなんとなく聞き流してたら有田咲花という天才を知ってしまい釘付けになる。こんなパンク歌詞書ける人どんな人やろと検索しても情報全然出て来なくて、それが逆に格好いい。到底届かない場所にある才能だけれども、途中までやってた録音、全部やり直すことにする。そんなことよりマッチングアプリがほんまにうるさい。せっかくの出会いたい気持ちも、課金課金言われてやる気がどんどん失せてくる。今度消費者相談センターに電話してみようと思う。
終わらない青森の記録の続き。本州最北端の飲み屋街、神社横丁らへんをぶらつく。

一軒目の酒場で食ったババガレイ、食感も味もすごく悪かった。ていうか泥の味がして、でも性格的に食べもん残す根性なくて全部食って、店出たあと自販機でオロナミンC2本買ってガブ飲みする。

正直別に腹が減ってるわけでもなかったと思う。でもラーメン食うて気分を盛り上げたかったんだと思う。いろんなメニューのあるラーメン屋だったけど普通のラーメンを食べた。なんかしつこい味だったのを覚えている。茹卵、200円て高ない?

なんか旅先で悪いことしたろいう気持ちはあるのに、その根性がない。大人しく酒を飲む以外何も出来ない自分が情けない。スナックぽいお店から漏れてくるカラオケの音をうらめしい気持ちで聴きながら、ただただ路地を行ったり来たりする。そういえば学生の頃、初めて風俗行ったときも、クタクタに疲れ果てるまで新宿を一人彷徨いて、フラフラになりながらピンサロの受付カウンターになだれ込んどったな俺。

歩くか酒飲むか銭湯入るかしかやれることがないってのもしょぼい。誰もが自己肯定という呪詛を唱えまくっている、そんな時代にあって私の自己卑下が青森で止まらない。この銭湯、今まで入った銭湯の中で一番熱かった。他所から来た銭湯マニアのおっさんの話を茹で蛸みたいになりながら湯船で聞いた。

今年は本当にいろんなところで桜を見た。桜見たって寂しなるだけやねんけど。自分の選んだ寂しさと手を繋いで歩くので、やから左腕に村田藤吉の刺青入れたので、カントリーロードテイクミーホームなので、とりあえず下北駅前のバブルの残り香漂うホテルへテクテク帰りました。即寝したら夜中に結構マジな金縛りに合いました。

脳が動いて体が寝てるんが金縛りやという理解はある、けど気色悪い。たとえば金縛りの最中に何か聞こえて来たとしてもそれは半分は夢の中の出来事やから、これは自分がこうゆう幻聴を作り出しとんやという考えに辿りつくのだけど、その夜は金縛りに遭いながらチャレンジ精神が旺盛やったみたいで「こうゆうタイミングで誰かがベットの下から足引っ張ってる、みたいな怪談あるよな」と考えた瞬間に両足首を掴まれ、「ほんで仰向けの自分の顔を上から誰かが覗きこむんよな」と考えた瞬間に黒い影が右斜め上から覆いかぶさるように現れて、ほんま全部が自分の思うた通りになるマトリックスの世界だった。

朝。ホテルの周りに飯屋もないので別料金払ってホテルの朝飯バイキングを食うた。エレベーターの中に貼られていたチラシには900円と書いてあったのに、朝食コーナーで食券を買おうとすると1000円と言われた。「エレベーターのとこには900円て書いてあったんすけど」と食い下がると、当日はどうこうとか言われ、やっぱり1000円払う。損した100円分を取り戻すべく、パン食ったあと、お茶漬けも食う。

恐山に行けなくて、はっきり言って時間が余ってしまった。ダメだと分かっていたけど下北駅で駅員さんに改めて恐山に行けないすか、裏技的に、と聞いてみたがやっぱりダメだった。青森行きの電車は当分来ず、仕方なく時間潰しに反対隣の大湊駅へ行くことにする。

何もないだろうなと思ってが、やっぱり何もなかった。風呂の湯沸かす廃材だけは大量にあった。

こうゆう古いパチンコ台を打ってみたい。綱取り物語的な。高校3年の時、兄にパチンコへ連れてってもらい綱取り物語を打った、そして1000円でフィーバーした。それ以降パチンコにハマった私は35歳でカニコーセン始めるまでひたすらパチンコを打った。兄に連れてってもらったパチンコ屋は何年後かにつぶれ、一旦更地になったその場所にスーパーとマクドが建った。そのマクドで今この日記を書いてるという因果、なんたるこじつけ、書くことなけりゃさっさと次へ進めよ。

海の方へ歩いて行くと、スクラップ工場的なのがあった。そこで働く男二人が潮の引いた岩場で貝を拾っていた。ゆっくりした時間が流れてるんだろうなと羨ましく思う。神経症の私にはこのスピード感、絶対耐えられない。日々ジェットコースターみたいな情緒に振り回されているが、その方が落ち着くってだけの話なのかもしれない。

やけど、こんな広い敷地で車当てれる?

ちょつとSMチックだなと思う。ビデオ試写室の個室で女もんの赤い小さなビキニ着て一人アハアハやってる最中に石にされたら、こんな状態になるんだろう。

下北半島の北斎。住宅街の静かさと荒波のコントラストに感動する。

うーん、つまらない。つまらなそうな顔してると猫も寄り付かない。

下北地方にも堤さんがいるんだな。つつみラジオという名前でネットラジオ始めようかな。ほんでこのロゴをトレースしてバンパーステッカー作ろかな。

「クーラシェイカー」と「クウラシェーカー」で考えると、ほぼ印象は変わらない。「かわいそうなゾウ」と「かわいそうなゾー」では話が全然違ってくる。クーラシェイカーをX、象をYに置き換えて考えると、「シェイク」か「シェーク」どちらが正しいか導き出せそうな気がする。

大湊で1時間ほど時間が潰せた。自分が乗って来た電車の折り返しにまた乗って青森市に向かう。電車の窓からは樹木しか見えず、退屈な移動。

青森駅に到着し、観光案内所で太宰治の斜陽館への行き方を尋ねたが、バスの乗り継ぎがなく今日中に戻るのは無理とのこと。恐山も斜陽館もダメになって、俺は青森へ一体何しに来たんだろうという気持ちになる。

繁華街の方へ行くと、私が大嫌いなビート系のよさこい大会がやっていた。なんか本当に生きづらい。

バイトしてる映画館の社員さんが教えてくれたラーメン屋もよさこいのせいで大行列だった。何をしてくれとんのや、よさこいよ。

しかしたまたま通り掛かりでええ感じの映画館を見つけた。このあと雨も降りそうだし、スマホの充電もなくなってしまったし、宿でぼんやり時間を潰すよりはマシかと映画を見ることにする。

とりあえず八甲田山雪中行軍遭難事件の検証ドキュメンタリー映画を見る。明治時代に実際起きた遭難事故だが、根本敬先生の漫画みたいだなと思った。マヌケが呼び寄せた殺人者、湯煙が呼び覚ますチラリズム、トーテムポールは校庭の端にある、黄色いハンカチーフがはためいてる。

せっかくだから続けてパピヨンも見る。こちらも根本隆先生の漫画に通じる気がする2時間半の超大作、見終わったあと尻が汗でべちょべちょやった。それにしてもダスティンホフマン、びっこ引く役やらせたら敵なしだなと思った。

一旦宿に戻り、スマホを充電してから近くの居酒屋へ飲みに行く。店の入口横の壁紙に黒カビが生えていたが、料理は不味くなかった。ぼんやりテレビのニュースを眺めていると、席1つ空けて隣に座った女の人が私に話かけてくれる。フリーのバスガイドらしく、翌日、外国人観光客相手のガイドをするために函館から来たらしい。店の主人にガイドのネタになりそうな話を聞いて、しきりにメモを取っていた。こちらから何も聞いていないけど、シングルマザーであることや、何かしら自分の身の上をどんどん教えてくれるので、俺みたいな奴だなと思った。

ひとしきり呑んで主人にお会計を頼むと、そのタイミングでガイドさんも席を立とうとするので、これはもしや「よかったらもう一軒どうですか?」の流れか!と一瞬股間が熱くなる。が、イヤイヤイヤイヤ、そんなんないし、そんなんないし、、とブツブツ言いながら逃げるように店を出た。

すぐ銭湯に行くつもりでいたが、股間の熱がなかなか引かない。浴室内で半勃起しながら洗髪する金髪小太り中年の姿を思い浮かべると恐ろしくなり、気持ちの切り替えをしにバラックゾーンをとりあえず歩く。

思い返してもなんていう寂しい旅だ。最高ではないか。この後も翌日も大したこと何も起こらないですが、もう少し続きます。
おすすめしたいライブ
6.15(日)鳩小屋チャレンジ
場所)広島鳩小屋
広島市中区十日市町1丁目4-32 天国ビル3階
出演)カニコーセン
昼の部)OPEN13:00 / START13:30
夜の部)OPEN18:00 / START18:30
料金)投げ銭とドリンクオーダー
広島に近い方、よろしくお願いします。

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