カニの記録 15

 

「ライブしに行ってええですか?」と言えば「かまへんよ」と答える人の心の温かさ、先週末は和歌山県紀伊田辺のわいわい弾き語り教室、その翌日は和歌山市本屋プラグでライブさしてもらいました。

 

19日土曜日の昼過ぎに梅田からの高速バスに乗って紀伊田辺へ。バス乗る前にコンビニで缶酎ハイ1本買って飲んだらすぐ寝れた。高速バスは電車と違って乗り換えとかがないから昼寝するんには丁度ええんです。私が座った隣の席に60代中頃くらいの中年カップルが座ってて、黒光りしたおっちゃんがものすごスケベそうな顔してた。二人は白浜温泉に行ってセックスするんだろうか、ジェネリックのバイアグラ飲んで。


 

紀ノ川サービスエリアで途中休憩あったりして、3時間弱で紀伊田辺駅に到着。武蔵坊弁慶がお出迎えしてくれた。紀伊田辺と弁慶の関係性はぜんぜん知らないのだけど、弁慶と吉田戦車のぷりぷり県と似てるなと思ったりする。

 

 

ほら、そっくりだ。

 

 

とりあえずいつも泊まらせてもらうゲストハウスに荷物を置かせてもらう。17時半から前打ち上げ的なことをしてくださるみたいで、それまで少しだけ散歩する。最近は昭和末期のレトロ感が流行してるんか、このクリーニング屋もその流れにのってカッティングシートみたいなフォントを使ってある。なにげに時代の最先端なスポットが田辺駅前にはポツポツある。

 

 

ネオン看板の配色と斜めに振ってる感じがいいなと思う。思い切って明朝体で「ユウ」とフリガナ振ってるのもなるほどなぁと思う。

 

 

駅前から300メートルくらい続く飲み屋通りにキリスト看板くらいエッジの効いた啓発看板が電柱ごとに掲げられていた。「死後さばきにあう」「神と和解せよ」と語感がよく似てる。商工会議所的なとこが作ったものかもとあとで聞いたが、追い込みかけてくる感じが社長気質っぽいなとも思う。何枚か撮ったので続けてご覧ください。

 

 

「バレないと思うか」なんて言われたら試してみくなる私はたぶんサイコパスなんだと思う。中学生のとき自転車パクって警察に捕まったとき、警察の取り調べ的なんが済んで家に戻った私に父親が「天知る、地知る、我が身知る、やど!」って怒鳴ったのを覚えてるが、もうその時点では天も地も警察も親も学校にも知れ渡ってる状況だったので、なんで今更そんなことを言うんだろうと思ってたな。父親なりに何かええこと言わなと思ったのかも知れないな、と自分が親の年になってわかる。けど悪いことする人に反省なんか促してみてもほとんど意味がないことも知っている。

 

 

田辺の見守り番長ことヒデシさんと合流し、さらに10分ほど追加で散歩。なんかいい感じの店構えだなと思った店は吉田類の酒場放浪記で紹介されたとこらしい。

 

 

つぼ八に何人か集まって前打ち上げ的なんをしてもらう。つぼ八、わたしが子供の頃は沢山あったけど、今はそんなに見かけなくて、でも和民とかより私は養老乃瀧が好きだった。だからつぼ八に思いを馳せたみたいな経験はこれまでになく、しかし田辺につぼ八がひっそりと存在し、地元の酒飲みぃ達に愛されてる事実を知り、世の中も捨てたもんじゃないなと思たりもするが、世の中を捨てるとは一体どうゆ状態をゆうのか。私が世の中に捨てられることはあっても、一個人が世の中を捨てるなんてことは算数的尺度で考えると不可能である。


 

刺身、焼き鳥、とん平焼き、サイコロステーキ、海の幸山の幸、畜獣、四つ足、その他もろもろ頂いてライブ会場のBAR Acoustic Lifeへ。ステージにはコンデンサマイク1本のみ立ってて、これでやったらいい感じだよとお店の方に勧められたのだけど、わたしは自分のギターの音が大きく聞こえてないと不安なタイプなので、ギターはラインでつないでほしいと頼んだ、けどたまには変わったことしてみよかなと考え改まって、コンデンサ1本にしたら、この日のライブをライブ盤にしたいくらいめっちゃくちゃ上手いこと出来た。人のアドバイスは素直に聞くに限るとゆう教訓を得た。経験値を8積んだ、レベル4になった、オクラが送られて来た、棍棒を10本拾った。


 

ライブ後も美味いもん三昧。南部町(市?)でお寿司屋さんしてるお客さんが巻き寿司を持って来てくれて、つごう3本の巻き寿司を平らげる。近くの居酒屋にも連れてってもらって再び刺身、日本酒、わかめ類などなどを頂く。お酒、料理、お金、宿、お土産の梅干し、なにもかも遠慮なく頂き、まるで浦島太郎状態。乙姫さんは絶対に開けてはなりませぬと言う玉手箱、なんでわざわざ浦島に持たせるんかね、思いながら持ちかえった梅干しを開けて食うたらクエン酸で体スッキリ、ライブも史上最高にカッコよく出来たし、紀伊田辺はカニコーセンにとっての竜宮城、次回は舞い踊ってるヒラメとアフターでカラオケスナック行って星野源歌いたいな。


田辺の打ち上げ後、ベルベルで宿に戻り久々にテレビを見ると星野源と所ジョージが植木等について語り合ってた。この3人に共通するのは瞳の奥が全く笑ってないところで、なんか怖い番組やな〜思いながら、いつの間にか寝てしまっていた。次に目を覚ますとナイアガラの滝的なんがAOR的なBGMをバックに延々映ってて、深夜のこうゆうの久々だけど無意味でいくらでも眺めてられるな、と思った瞬間二度寝。出先名物の熟睡。

 

今週のライブの予定はこちら↓すなわち今日!

 

8.24(木)『存命』

場所)京都祇園5号室

   京都市東山区末吉町78-1  西垣ビル3F

出演)市村マサミ / カニコーセン / ヨシムラタカシ

時間)OPEN19:00 / START19:30

料金)2500円+2ドリンク

 


そん次!


8.26(土)六万寺笑籠包-最終章-

場所)瓢箪山Bar Hows

   東大阪市下六万寺町3丁目6−43

出演)初代味汽球ピー助 / カニコーセン

時間)OPEN / START 18:00

料金)2000円+1ドリンク

◎ピー助くんの小噺とかコント、カニコーセンの歌、ピー助くんと一緒にコントしたりもします

 

 

 

 

 

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