28日 7月 2023

カニの記録　４

加古川消防署前のバス停でバスを待ちながら、これは灼熱地獄だなと思う。暑いと言うより痛い、日差しが。3日間ライブで遠出するにあたり、CDやグッズの荷物を欲望のままキャリーカバン（大）に詰め込んで、着替えやその他備品は極力減らそうと考え、履き替えの靴下は省略、ビーサンで出かけた。けど近所のバス停に着いた時点で火傷したみたいに足の甲がジリジリ痛い。多分体全体を通気性の良い黒い布で覆った方が暑さ対策的にはいいのだろう。まるで畑の土みたいだなと思う。

新大阪で新幹線に乗り換え。加古川からの新快速でも少し寝たけど、出来れば新幹線でも寝たいと思って、駅の売店で竹輪と缶ビール350ミリを購入。竹輪3本を350ミリのビールでどう食べ切るかペース配分に悩む。予約した新幹線の座席近くには喫煙ルームもあって良かった。ビールを飲んで本を読んだら眠くなる体の仕組みになってるはずが、静岡入って大分してもぜんぜん眠くならない。結局寝ないまま品川。

15時過ぎ上池袋のゲストハウス到着。いつも利用してた目白のゲストハウスが馬鹿みたいに値上がりしてて、仕方なく変えた宿やけど、駅からめっちゃ遠い。

東京は路上でタバコ吸うてる人が居なくて、タバコ吸うとこも限られててるから、ゲストハウスから徒歩3分の喫茶店までタバコを吸いに行く。流行ってないクタッとした喫茶店で、店内に変てこなインスト曲が流れてて、ゆっくり出来た。ママさんパンチパーマやった。

大久保ひかりのうまで17時半から音チェックして、物販の用意。開場の時間ジャストで見守り隊の人らが入って来られるのと入れ替わりに、いつも行く近所の立ち焼鳥屋へ行く。着くと客はまだ私しか居なくて、店のマスターの話をマンツーマンで聞く流れ、なかなかマスターの話が終わらないな〜と思いながら黒霧島を追加注文、15分だけ呑むつもりが28分も呑んでしまい、開演2分前、ダッシュでひかりのうまに戻るとええ塩梅に客席も埋まってて、よかった〜ありがとな〜ってなる。

「頑張らない」をモットーにライブを始めたけど、黒霧島の効果もあってヘラヘラが止まらない。こんなんアカンやろと思う。でも見守り隊は真面目に見守ってくれる。途中からはヘラヘラも通常レベルまで収まって、最終的にはなんとかなった。途中めっちゃ喋るタイムとかあってもて、休憩10分挟んで2時間超え、お客さんからちょっと長かったかもって声もあったけど、まあ概ね上手いこといった。長時間見守りしてくれた隊の皆さんにKANSYA。

ライブ後に物販も沢山買ってもらう。岩手からバスで来てくださったさん、群馬から泊まりで来られたさん、サブスクでたまたま聞いて面白いなと思ってライブ見に来てくれた姫路出身の学生さん、いつも見守りに来て下さってるけど素性は分からないさん、一人一人と喋ってたらどんどん時間が過ぎる。なんか学校の三者面談くらい時間取って喋れたらいいのに。

ええ時間にひかりのうまを出て、見守り隊の人らと大久保の安中華屋で呑む。チェーン店やろけど、ほんまに安かった。その後、池袋の大都会で呑もうとしたけど満席だったのでコンビニ呑み。終電過ぎても池袋は人が溢れ帰ってて、みんな元気やな〜って思う。

ゲストハウスの近くまで大竹さんが荷物運んでくれることなって一緒に歩くが、道に迷う。よく分からん行き止まりに来てしまったり、行き止まりにはよく分からん合同会社があるよなとトリビアを発見したり。また大竹さんと来た道を戻って、ラブホ街を抜けるとき、ホテヘル終わりっぽくだらし無いチャリ風情のおっさんが、わしの目を見て会釈してきた。なにか私の中に通じるもんがあったんだろうか。「なんでカニさんに会釈すんすかね、知り合いかと思いましたわ」と大竹さんも笑ってた。