コブログ278

4月3日水曜日。早番。自宅の隣りにある県住の大きな桜の木は五分咲きくらいだけど結構寒い。昼休憩はポエムに行く。新商品の瓦せんべいが売られていた。ポエムステッカーも1枚10円で売ってたので5枚買う。職場のパートさんに1枚あげたら喜ばれた。

冷たい風が吹くなか自転車で職場に戻る。新開地の街路樹の石垣に腰掛けたおっちゃんがペットの焼酎あおってはった。右手にもってるのがモナカアイスに見えてたの、モナカで焼酎呑むか、しかも寒いのにアイス喰うか、元気やなと思いながらモナカ凝視すると、ロールパンやった。わたしと目が合うとロールパンのおっちゃんは微笑み返ししてくれる。おかしくって涙が出そう。

仕事のあと春日野道のぞみ青果へライブで借りる機材の確認に行く。お客さん沢山来てくれたらいいですけどね、とかマスターと話す。ここんとこずっと寒い日が続いてて、今週の土日はわりと温かいみたいやから、みんな花見に行ってしまうんやないかと段々心配なってくる。

あんまし長居せずのぞみ青果早めに切上げて自宅に戻る。何ヶ月か前から夕方になると加古川駅のまえでジャグリングショーをしてる男の子がいてて、わりかしギャラリー集めてる日もあるのだが、この日は県会議員選挙の維新の会の人らが駅前を占領してしまい、たぶんジャグリングの男の子はショーを中断させられたんだと思う。なんとなく不服そうに道具を片付ける男の子を黄緑色のジャンパーのおっさんがなだめていた。ジャグリングくん、維新がムカつくなら共産党に投票しろよ、共産党以外全部一緒だぞ。

自宅で晩飯よばれて早めに寝る。早めに寝ると夜中に目が覚めて明け方まで本読むパターンが最近多い。スマホを見ると師匠からビデオレターすまないねのメールが届いていた。メールの中に「アニバーサリー欠乏」と云う言葉があった。「アニバーサリー欠乏」はモールスの昔の曲にもあって、あんまし何のことか判ってなかったけど、師匠からのメールでやっとわかった。天皇陛下がいなきゃ年号が変らないように、お祝いされる人が居なけりゃお祝いが出来ない。みんな交代でお祝いしたり弔ったり、積極的にそういうことしないと世の中の景気がぜんぜん良くならない。今こそアニバーサるときかもしれない。

4月4日木曜日。遅番。ポスターの貼り替えしてる最中に2回もポスターで指を切った。1年に1回くらいはポスターで手ぇ切ることあるかだけど、立て続けに切るのなんて生まれて初めてで、なんか原因あるんかと考える。先週のポスターの貼り替えは先輩がしてて、わたしは別の作業をしてた、その時も先輩がポスターで指切ったっぽい気配があり、珍しいなと思ってたのだった。2枚目の絆創膏を貼りながら先輩に先週指切ってはったか確認すると「切ったで」とのことで、やっぱ切ってたんやな思いながら「なんでこんな集中して指切るんすかね、湿度とか関係あるんですかね?」と聞くと「慌てると切る」とのこと。おっしゃるその通りです。

先週買った打越正行さんの「ヤンキーと地元」いう本が面白かったので、続きいう感じで上間陽子さん云う社会学者の人の「裸足で逃げる」いう本をメルカリで買って読む。どちらも沖縄のヤンキーの人に聞き取りした内容が書かれた本で作者同士が共同で調査したりもしているので、作者がお互いの本の中に登場してるのも面白かった。ヤンキーと地元」が男側「裸足で逃げる」が女側をそれぞれ中心に調査されていた。わたしはどちらかと云えばヤンキーが嫌いで、どんな風に嫌いなのか考えて書きだすと止まらなくなりそうなので今は止めとくとして、ヤンキーと地元」を先に読んで思ったのは、わたしはヤンキーに降り掛かる不幸がヤンキー個人個人の自業自得とばかり決めつけていたのだが、そうでもないのかもなとちょっと思った。社会の中で経済的に割りを食う立場の人が中々そこから抜け出せない云うのは、たとえば今年の夏、加古川の幹線道路沿いのパチンコ屋の駐車場で、汗だくになりながら真っ黒な顔して旗振ってる警備員のおっちゃん、炎天下のそのおっちゃんを車の中から眺めながら嫁さんが「あんなキツい仕事したあと、ぜったいおもっきりパチンコしたなるやろな」と云った台詞に凝縮されてるように思う。わたしも嫁さんもパチンコの落とし穴にハマった経験があるし、なんで人がパチンコに向うか云うのを身をもって体験し、親に土下座し、ほんで警備員のおっちゃんを見ながら辛い気持になり、辛い気持とパチンコが結びつくのがなんとなく判る。ほんで私ら夫婦がセーフかアウトかは相対的な問題として、どツボに堕ちながらも何気なく今を生きられてるのは、土下座出来る実家があったからで、本を読みながらそこの差を息子や孫までキープ出来るか出来ないか、みたいなことを考えた。


加古川の沿岸部は全部が神戸製鋼で、そこから住宅街に戻る途中には西部戦線の塹壕のようにパチンコ屋が連なっていて、製鉄所の地獄の釜から這い出て自宅に戻る途中、人々はパチンコ屋に吸い込まれてしまう、そんな構造になっている。そういうの見てると、経済を循環させてるのは神の見えざる手じゃなくて、悪魔がしゃもじでグルグルやってるんだなと判る。ヤンキーと地元」の中の少年、またはおっさんらはみんな悪魔がしゃもじでかき回す鍋の底の方に固まっている存在で、まあわたしだって月々の手取りの額でいえば何ら変わりはないというか断然劣るのだが、そんなキツい沖縄の貧乏な世帯の実録読んでると、いたたまれない気分になってくる。

その日の帰りの新快速で、もう1コの「裸足で逃げる」を最後まで読む。こっちの方がもっと悲惨なことが書かれてあった。貧乏な男に暴力で虐げられる女の人の話などが沢山書かれてあって、わたしにも全然無関係なことじゃなく、いま無料エロ動画見てちんぽしごいてるモニターの向こう側に、「裸足で逃げる」の中に書かれてる暗黒があるかもしれない、そんなこと白々しいことを考えつつも、ちんぽしごくんを辞めれない、いうことも悪魔はちゃんと知っている。


新快速の補助席で「裸足で逃げる」最後まで読んで顔を上げると、優先座席に座ってる家族のお母さん同士が笑いながら手話で喋っていた。手話してるお母さんそれぞれの膝の上で、小学2〜3年生くらいの女の子が疲れて居眠りしていた。

なんか沖縄の貧乏な人を調査した本、やたら面白く自分は読むなと考えたら、あしたのジョーとかじゃりん子チエとか好きなんと同じ感じで読んでたんやわ。そんなことより自分のこと。自分がまず金持ちにならなくちゃだ。だので投げ銭しに明後日のライブ来てください。儲けたお金で悪魔のゴミクソ鍋からからオレは抜け出します!アディオス!

 

激マスト!!

◆ 4.7(日)サンデー5時までフェス

場所)春日野道のぞみ青果

   神戸市中央区東雲通1丁目4-22

   078-261-1992

出演)ほりゆうじ / ペニー・スー / 松山ベイブリッジ歌謡道場 / のびのび会 / 

カニコーセン

時間)14:00-17:00

料金)投げ銭

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