コブログ274

内田裕也が死んで、イチローが引退して、もうすっかり新井浩文のこともピエール瀧のこともツイッターから消えてしまった。

3月22日金曜日。遅番。卒業式済んだ長男が家に居るので父さんシコれず。次男もこの日が終業式で、わたしが仕事に出ようとしたころにはもう学校から帰って来て、居間にランドセル投げ捨てて、ゲーム始めっぞと二階に駆け上がって行った。休みなのでついさっきまで寝ていた長男は、弟が投げ捨てたランドセルをすぐに物色し、フンフン云いながら通知表をチェックしていた。弟のことがそんなに気になるんだな。

仕事のあとチラシお願いしに元町のさか田さんに寄る。お店のご主人さんと、新開地に寝転んでる酔っぱらいのおっさんの話で少し盛り上がる。年末にさか田さんでのライブを段取りしてくれた佐藤さん」と云う知り合いの方がいてて、佐藤さんが自宅の近所の道端で、酔っぱらって倒れてるおっちゃんを介抱した話をご主人から聞かせてもらった。呑みながら聞いたので実際の話とくい違うかもだけど、佐藤さんが倒れてるおっさんを結構丁寧に介抱したら「ほんと助かった」と本人から感謝され、お礼がしたいとかそう云う遣り取りがあったかどうかは判らないが、おっさんからせめてお名前を」と聞かれたので、佐藤さんは正直に「佐藤です」と応えると、おっさんは「なんつー普通の名前や」と返してきたらしく、おっさんとしては多分、こんなにも私に親切にしてくれた人やから、ヒーローみたいな特別な苗字、例えば伊集院とか勅使河原とかそんなんであってほしかったのに、日本一多い苗字かいや、と落胆したんだろう。なんて勝手なおっさんだろう。しかしイチローがもし鈴木」のままだったら、振り子打法とか発明してないかもしれんし、私がもし佐藤さんの立場だとして、普通に「ありがとうございました」とお礼云われるよりは、無礼な返しをもらえた方がニンマリだし、ていうか、倒れてる酔っぱらいを介抱しに行った時点で、何かしら面白いこと起こらないかな?と期待してしまうだろう。新開地らへんで過ごしてて一番の面白さはそこだなと思う。

3月23日土曜日。ライブで仕事休み。嫁さんと晩飯の買いもんするついでにお宝市場へ行く。20分ほど見たが私はとくに欲しいものはなく、嫁さんは運動靴と羽織もんを1枚買うていた。昼過ぎまでYOUTUBE見たりダラダラ過ごしたあと、ライブしに大阪へ向う。

バスで加古川駅前に行くと、着ぐるみが歩き難そうに歩いているのを見て泣きそうになる。ヤマトヤシキで大北海道展が開催中で、着ぐるみは北海道北見市のキャラクターらしい。記念撮影さしてもらったあと電車で瓢箪山まで向う。

ライブは瓢箪山のHOWSでありました。瓢箪山はたしかに加古川からは遠いのだけど、距離以上に瓢箪山周辺から発せられるなんとなく大ざっぱなムードっちゅうのが、遠くまで来た感を余計にあおる、と毎回思う。

この日のライブを主催してる長野さん。去年の夏にも長野さん主催でHOWSにライブしに来ており面白かった。その時のブログはこちら → コブログ194 長野さんは即興演奏家だと思うのだけど、いつもどの機材でどの音が出てるのか全く判らないところが面白く、この日も私らが到着したころには長野さんの2000台ある機材の中から選んだ30台くらいの機材が床で散乱しており、それぞれを線で繋ぎ合わす作業に没頭しておられた。

19時からライブ始まる。トップバッターはtbt Sさん。激しくギターでノイズしはじめ10分くらいで終了。短く終えるのがノイズの美学だとなと感心する。

 

ノイズギターを虚ろに録画してる長野さん。もつれたケーブルほどいてる時の方が長野さんは活き活きしている気がする。

 

2番目わしと嫁さん。

わしらがセッティングしてる横で長野さんも自分のセッティングをしている。長野さんがセッティングしているので、わたしたちの立つ場所がとても狭いんですが、長野さんがセッティングしてるので仕方がない。

3番目。ann ihsaさん。ann ihsaさんがセッティングしてる横でも長野さんはセッティングをしている。酒にも酔ってきて私は長野さんのセッティングを見てるだけで楽しくなってくる。嫁さんも長野さんのセッティングを見て笑い始めていた。年齢を重ねる毎にアルコールが頭に回りやすくなります。

4番目、朝資さん。チルアウト系の電子音楽をパソコンで流しながら素朴な語り。このパソコンで掛けてる曲がめちゃめちゃ格好ええのと、朝資さんの素朴なキャラクターのギャップが頭クラクラさせる系のパフォーマンスで、かなり盛り上がってた。嫁さんも真横に揺れだし楽しそう。

朝資さんが掛ける曲に合わせて、長野さんはケーブルを抜いたり差したりしている。長野さんは生活のどのくらいの時間を、機材とケーブルを繋ぐ作業に費やしてるんだろう。きっと長野さんの円グラフは絡まりあったケーブルにほとんど埋め尽くされ、イチローやピエールが入り込む隙間が全くないように受ける。それは格好いいことだ。あまりにも他人過ぎるイチローやピエールに私たちは何の用事があると言うのだろうか。

瓢箪山の夫婦岩ことアッパーシックス夫妻はライブ配信に夢中で、やっぱりイチローピエールに囚われていない。瓢箪山には瓢箪山で楽しもうとする人が集まる。古墳の霊に誘われて。

朝資さんは最後にアナログのシンセサイザーを連打したあと

 

電子音にのせて竹筒を吹いていた。ぜんぜん乗せれない感じがめっちゃ格好よく、ここでも喝采を浴びていた。朝資さん初めてお会いしましたが、めちゃめちゃ瞳孔開いてて羨ましかったです。

竹筒の音を聞きながら足元を見ると、長野さんの絡まったケーブルが視界に入り、心臓がギューってなる。こんな明かりの少ない場所でこんなケーブルの絡まり方したら、きっと私だったら死にたくなるのだが、長野さんのライブではよく見かける光景なので、このあとの長野さんのライブが楽しみ。

休憩で外に出ると、店の前の歩道でターボーくんが呼吸で炭を起こしていた。この時点で夜10時頃なのがだ、ライブが済んだあと歩道でバーベキューするらしい。カンペキ条例を犯そうとしている。

ほんでいよいよ長野さんのライブが始まる。

 

床に転がってるどれかから、何かしらの音がして、ほんで絡まったケーブルをグネグネ行き来して結果、ケタケタケタ、、、と音が鳴ってる。どの機材にもそれぞれきっと役割があるんだろうなと見回してると

たぶん何の音も発してなさそうな木の板があったりもする。でもこれもこれで必要な機材なんだろう。

 

ケタケタ、、、いう音も次第に小さくなりだしたな、と思ったら

 

なんの前触れもなく突然アンプから爆音が鳴り出したりする。これはもう演奏というより長野さんがラップ現象を起こすのを見てるのに近い。

そしてまた何もしてないのにピタリと音が止み、長野さんがもつれたケーブルをほどく音だけ。無音になって、隣りでクククク云いながら笑う嫁さんの声が聞こえてくる。ここで終電の時間がヤバいことに気付き、長野さんの演奏の途中で退散さしてもらう。

帰ろうと外に出たら、炭がゴウゴウに燃えていた。店主のスムースくんが見送りに出て来てくれて「いやーカニさん、すんません、バーベキュー何も食べないまま帰しちゃって、何か焼きます?」と云いながら椎茸を焼こうとするので制止し、ダッシュで駅に向う。

で無事終電に乗る。急いでHOWSを後にしたけど、その後が気になることが多過ぎて、私も嫁さんも笑いが止まらない。長野さんの演奏はその後どうなったのか、なんで彼らは夜中に歩道でバーベキューするのか。翌日、スムースくんからお疲れさまでしたのメールが届き、その後のことを質問すると、長野さんはライブ終わったあと機材片付けるのに2時間かかってたとか、バーベキューの最後で警察来たとか、なんかクレイジーやなと思うが、せっかく自分も郊外に居るんだから、瓢箪山くらい自由にやった方がええよなと思ったりもする。ほんで6月にHOWSでワンマンライブさしてもらうことになりまして、バーベキューもしてくれるみたいなんで、アタマおかしい雰囲気味わいたい方は是非お越しください。

 

明後日は京都でライブありますので、それも見に来てください。出番は最後です、よろしくお願いします。

 

3.27(水)平日ノーチャージDAY

場所)西院ネガポジ

出演)カニコーセン / 水津樹 / 小西大樹 / ジャップカサイ

時間)OP18:30 / ST19:30

料金)飲食代のみ