コブログ270

あと10日ほどで長男の小学校の卒業式がある。今朝長男に「もおすぐ終わりやな、早かったな」と声かけると「ちょう長かったよ」と云いながら学校へ出掛けて行った。卒業式とかの呼びかけで「長かった!6カ年!短かった!6カ年!」云うのがあったけど、自分が小学校のときも短くはないやろ)と心の中で思っていたな。

3月9日土曜日のつづき。自宅で翌日のライブの準備済ませてから汎芽舎レコードへライブ見にで掛ける。クロアチアの人がライブするらしい。

ライブ始まるまでの1時間くらいは店長さんとか店員さんとかが交代でDJしていた。喋る相手も居ないし、そんなにお喋りしたいわけでもないし、そうなると自然にビールの缶を口のとこにもってくる回数が増えがちで、しかも汎芽舎レコードで主に扱ってる缶ビールが何処か海外の安ビールで、この安ビールがストロングゼロより危険というか、愉しくなってまう系のアルコールで、脳に直接くる感じあるよな、と思ってたのも束の間、大きい音でレコード聞いてるのもあいまって、なんか馬鹿みたいにテンション上がってしまう。

ほんでライブハウスとか、ライブする飲食店とかと違って、レコード屋やから壁にレコードがズラっと列べてあって、でレコードってジャケット見て楽しむものでもあるから、大きい音に合わせて体ゆすり、アルコール成分を頭の方へと循環させながら壁のジャケット眺めてたら、だんだん笑けてきて、なんでこんなジーパン似合うねん!草なぎ剛が海外からリリースしたレコードか!とか、音楽詳しくないなりに何とか工夫してレコードを楽しもうと頑張る。

ライブの準備をするクロアチアの人。国によってコンセントの形が違うから変換プラグなどを使って対応なすっていた。クロアチアの人の前にジンクロマニオン君が30分演奏。忙しそうにツマミを回しながら歌っていた。ヘッドセットマイクにしたら作業が楽に出来そうかもなと思ったけど、ヘッドセットマイクして歌うのんてやっぱまだダサいんでしょうか。ならばわしが導入するしかないな。

でクロアチアの人。音色も音数も少なくシンプルでめっちゃカッコええ。アナログシンセを使ってるらしく、アナログシンセとアナログじゃないシンセの違いがいまいち判らないのだが、音がええんだろう、きっと。演奏してる手元が見えないけど、たぶんツマミをちょっとずつ動かして曲っぽく展開さしてる感じで、たまにキーボード弾きながら低い声で唱うのだが、クロアチアの言葉なので何のことを歌ってるのか判らない。1時間ほどのライブの途中から私は、頭の中が呑み続けてた危険ビールにほぼ満たされる感じで気違いモードに入ってしまい、興奮してきてちょっと奇声とか漏れてしまう。ほんでこの人は何をしにわざわざクロアチアから元町にやって来とんのやろ、、とか考え、、漁師か、そうか、イカ釣り漁師か、最近イカがあんまし釣れへんから、漁の合間に海辺のほったて小屋で組合の仲間らと一緒に創作イカ落語をコツコツ作って、ほんで組合員それぞれが「おれシカゴ行くわ」「ほなおれサンパウロ行くわ」とクロアチアの海辺の町から世界中の都市へとイカ釣り落語の語りべ達が方々に散って行って、これから世界同時多発的にイカ釣り落語のムーブメントが起きるんだけど、今夜はそれの幕開けだな、そんな場に居合わせれて本当に幸福だな、今頃ソウルの衣料品販売の店の中でもまた別のクロアチアの漁師が同じストーリーのイカ釣り落語を展開していて、めーちゃ盛り上がってんだろうな、ああ愉し、あああほんま愉し、と思って周りを見渡すと阿呆みたいに踊ってるのは私だけで、なんでお前らこのイカ釣り漁師の苦労を判らへんねん!判ったれよ!地元にゃ子供と嫁さん腹空かせて、木の皮しゃぶりながら父ちゃんの帰り待っとんねんぞ!阿呆が!ど阿呆が!と段々腹が立ってくると同時に、おれは判ってますよ、国籍とか言語とか関係ないっすから、アナログシンセから絞り出されるようなこの音色、イカの鳴き声に似せてるんすよね、老いたイカ釣り漁師との別れを惜しんでウィ〜ウィ〜泣いてるイカすよね、ああイカも漁師もみんな泣いてる、誰もが涙を見せずに心の中でウィ〜ウィ〜泣いてるわ〜、達者でな〜イカく〜ん、と私の興奮はほとんど絶頂に達し、イカ釣り落語聞きながらタコ踊りしまくる。たぶん完全に気違いだろと思われたんだろう、隣りに居てた女の人は私を避ける感じで場所移動していったところでフと、クロアチアは海に面した国なんだろうか?とか硬直する。

いや〜オモロかった〜最高やった〜と汎芽舎を出て、便所しにパチンコ屋へ入る。パチンコ屋ではリズムの早い歌謡曲がズンチャカズンチャカ掛かっていた。これはこれで頭おかしなる音楽やなと思った。

 

神戸に出たついでに4月7日のライブのチラシ頼みいこうと思ってチューリップハットいうバーを探す。1回しか行ったことがなくて、でもバンドやってる人が行ってそうな感じやからチラシ持ってとった方がええかなと思って、東門筋ウロウロ探してると前を歩いていた二人組の若いサラリーマンが仕事のことを喋っていて、仕事場の同僚のことを「クルー」と云ったり「クルーって、ワンピースで云う仲間やん」と云ってて、思わず笑ってしまった。チューリップハットを見つけて店に入るとカウンターは白人のおっさんばかりで、なんか嫌やなと思ったけど、すぐ出る訳にもいかず焼酎とおでんを頼んだ。店の換気扇を伝って聞こえてくる野外の喧騒音を聞きながら、おでんが出て来るのを待つ。おでんは旨かった。ていうかコンニャクやったらなんでも旨い。チラシ頼む気失せてそそくさと自宅へ戻る。

3月10日日曜日。早番。仕事終わったあと毎年あるクダラな祭りでライブさしてもらいに大阪へ行く。お店に到着し急いでライブの準備をして、ザたこさんの安藤さんと桜川春子さんの出し物を観る。マッタリした会場の雰囲気ながらも、ちゃんと笑い取って流石やなと思ったけど、いつもほどの大爆笑までには至らず、長時間のライブでお客さんも疲れてる様子。ほんで私の番が回ってくる。ライブ初めてから客席を見ると、殆どの人の目が死んでて、これは無理かもなと思いながら、決めてきた曲順を一生懸命こなす。ほら!ぼくこんな面白いことしてますよ!ほら!見て!ほら!ってやっても、お客さんみんな横になりたそうで、ノイズ漫談の間もノイズ以外の音はほとんどなく、逆に今度は自分が眠たくなってくる。寝たあかんぞと自分に発破かけ、逆切れしながらやるのだが、スベってるときに頑張るとスベってる感がバインバインで、なんか自分で自分のことが気の毒に思えてくる。お客さんはみんな頑張って居残ってくれてるのだけど、おれも頑張ってるし、お客さんも頑張ってるし、頑張ってない人いない状態で、なぜこんなにスベるんだろうかと泣けてきた。

 

出番終わって控え室的な場所に戻ると、カツラを外した桜川春子さんが若干ゲッソリしゃがみこんでおられた。桜川さん的にはいまいち振るわなかったみたいで、やや落ち込みながら旦那さんの安藤さんとあれこれミーティングしていたので「やっぱ夫婦で反省会とかするんですね」と私が云うと、二人口を揃えて「家ではいっさい喋らんねんけどな」と決まり文句の様に云ってて面白かった。

自分がライブでウケないのはいつものことだし、まあこんなもんか云う気持もありつつ、けどスッキリしないままお店の前でたむろしてたら、キチュウさんが高笑いしながら「カニさんスベりましたね〜的な感じで声をかけてくださり、何かしらを長々と捲し立ててはるのだが要約すれば、前半に出たキチュウさんが笑かしきったし盛り上げきったから、なんかみんなごめんやで、てへへ、みたいな話だった。なんつーヤな人だと思ったが、これもキチュウさんの芸風であり、自分がうたの歌詞とかいろいろ考えて曲つくってライブでやったって、結局は声がデカいキャラクターの人が脚光浴びるし、けど負けへんからな、いつか逆のことしたんねん、と思いながら打ち上げに参加し終電で帰った。

 

今週末は久々に嫁さんとライブします。京都です。よろしくです。

 

◆ 3.16(土

場所)京都エンゲルスガール

   京都市下京区中堂寺櫛笥町5-24

   075-822-8006

出演)カニコーセン

   1部:わたし一人で紙芝居とかラップとかスライドショーとか

   2部:嫁さんと演奏

時間)19:00-21:00

料金)1000円+呑喰い