ブログ日誌92

 

先日のライブのとき、コマヤのご主人のNさんと話してて、Nさんは昔からいろんなバンドもされてるし、最近も仲間内の人らでユーチューブみたいなんも始められ、「なんか結構活発にされてますね」と私が言うと、Nさんは「自分探しっすわぁ」と、まあ半分冗談ていうか、おっさんがそんなん言うたらオモロいかな、たぶんそうゆう意味で仰ってたのだけど、なんか久々にこの「自分探し」っていう言葉を聞いた気がする。「自分探し」って、まあどちらかと言えば他人の生き方を揶揄する時に使う言葉というか、急に仕事辞めてインド行ってまうとか、ボブディランや言うて路上で弾き語り始めたかと思たらまた急にコルトレーン言い出してインド行くとか、そのうちヨガ初めて結局またインド行ってまうみたいな、ジブラの地元の友達大体悪そな奴やったみたいに、自分探ししてる人は大体インド行ってまう、そんなイメージがあり、まあ自分も「自分探し」してる部類の人間やいう自覚はあるし、周りの人から「カニコーセン、自分探ししてはるわ」て思われてるのも大体わかるし、身の回りにもちょいちょい自分探ししてそうな人を見かけてたのだけど、でも私を含めそうゆう自分探ししてる人の中で「やっと自分見つかったわ」て報告受けたことは一度もなく、いや「やっと見つかったわ」て言うてくる人はおったかもけど、そうゆう人って大体どう見ても見つかってなさそうだったり、まあなかなか見つからないもんなんだろうなぁ〜って思うねんけど、Nさんとそうゆうこと喋りながら、探すまでもなく今、目の前にNさんは居るし、私も居て、やのになんでインドや屋久島まで探しに行ってまうんやろ?旅行会社や楽器メーカーはたまた生涯学習ユーキャンの陰謀?とか思ってしまった。

 

 

出勤途中。新開地の路上の石段に天理教みたいな法被着たおっちゃんが座ってて、通りかかる人全員に大声で「おはようー」と声かけしていた。私は法被のおっちゃんが居るのとは逆サイドを自転車で進んでたのだが、私にもおっちゃんは「おはよー」と呼びかけてきて、無視するのもなんだから軽くお辞儀したら、それがおっちゃん的には受けが良かったみたいで、ニカーって笑いながら「がんばってー」も追加でもらった。けどああゆう人の笑顔って本当の笑顔じゃなくて、動機がややこしいというか、めちゃくちゃ意識的な、例えば自己啓発セミナーの教官がしてくるような、人の心に全く安心をもたらさない系の笑顔だから、なんか微笑みかけられてもちっとも嬉しくないねんけど、でもまあオモロいおっさんであることには違いないから、何の出来事もない通勤路よりは、法被のおっさんが居てる通勤路の方が少しお得な気もする。

 

 

職場で今上映してるドイツの映画の冒頭で、曽祖父母の時代は第一次世界大戦やインフレがあり何も持てない時代だったけど神と天国を信じて頑張れた、祖父母の時代はナチスがあって全てを失ったけど戦争のあとは豊かさと未来を信じて頑張れた、父母の時代は秘密警察とベルリンの壁があったけど自由を信じて頑張れた、で、私たちは自由も豊かさも全て手に入れてるけど、、、みたいな感じで始まる。まあ心の拠り所みたいなんを失ったもうてる時代やとは思うんですけど、80年くらいの人生やったら酒でなんとか乗り切れるような気もするんですよね、とか思いつつ最近は居酒屋で酒も飲めない感じで、昨日はカニコーセン見守り隊のI氏と大阪で酒を飲むことになり、果たして居酒屋で飲めるのかどうかわからんまま、とりあえず夕方梅田へ出ました。

 

待ち合わせのあとなんとなく東通り商店街に入ると、営業してる飲み屋も結構あり、とりあえず入った居酒屋で大ビン4本か5本かっ喰らった。7時すぎにラストオーダー取りに来たので、営業時間は短縮してるっぽかったです。久々に飲めるんが嬉しいんか、客席には相当テンション上がってもうてるおばはんの団体とかも居て、まあまあ鬱陶しいんは鬱陶しいけど、でもハッピーそうではあった。

 

 

一軒目出たあとはパトロール的に堂山らへんから歩き始める。昔はピンサロとか韓国エステしかなかったような狭い路地に、オープンな感じのお洒落な居酒屋が出来てて、こうゆうのネオ居酒屋いうんですよとI氏が教えてくれた。

 

 

堂山から中崎商店街。営業してる居酒屋もちらほらある。古い角打ちも営業してる感じで、入り口の暖簾の下から立ち飲みしてるおっさんの足が10本くらい見えたけど、入り口にはノンアルしか出してませんて貼り紙がしてあったので入るの辞めた。でも多分あれは貼り紙を貼ってるだけだと思う。なんか隠れてコソコソ飲む感じも面白いんかもしれんですね、アルカポネの時代みたいで。

 

 

noteの有料エッセイに出てくるカップル喫茶があったビルの前を通る。カップル喫茶は9階にあったけど、かなり前から空きテナントになってるっぽい。

 

 

JR天満脇の飲み屋街。訪れた時にはほとんど閉まってたけど8時までは営業してたっぽい。寄ったついでにパチンコ屋で小便さしてもらう。

 

 

夜風もまあまあ気持ちよくて、コンビニで酒買って大川らへん行って飲むことにする。途中なんか細長い鉛筆みたいな家が並んでる場所があった。

 

 

外車ありますよ、見てくださいよ、いう造りのガレージだったので近くまで見に行く。私らがガレージを眺めてると3人組のおばちゃんが通りかかり、しかし外車には見向きもせずガレージの隅に植えられてる鉢植えの花を嬉しそうに見ていた。人間ていいな。

 

 

鉛筆ビルの2階の窓から白いグランドピアノが見える。ていうか見えるように窓ギリギリにピアノが置かれてて、カーテンも両サイドきっちり全開になってる。なんかこの家の持ち主の心の寂しさが表れてて、それを思うと泣けてくる。

 

 

帝国ホテルらへんの川べりで酎ハイ飲みながら、1歳くらいの長男連れて嫁さんとここで大道芸見たなとか思い出す。大阪は結婚する前2年、結婚してから3年して長男が生まれて2歳までの合計7年住んでる計算で、やっぱなにかしら思い出はある。川沿い歩きながら天満橋あたりを通りすぎ、2年前この辺の男女共同参画センターにDV加害者の会みたいなん行った時のこととかも思い出す。いろいろ家庭内をやり辛いふうに私が変えてしまったけど、まあ2年前のあの時点よりは私自身は元気になった。神経症とかDVとかの自助グループて知らなくてもいい世界だったかもやけど、こんな世界があるんやなっていう初体験感があって、自分や身近な人間関係考えるときの視野が前よりは少し広くなったようにも思う。

 

 

去年の今ぐらいにもI氏と神戸で飲んでて、その時は自分のことばっか喋ってI氏の話はあんまり聴けない感じだったけど、昨日は丁度半々くらいの割合で喋れてたと思う。I氏は結構タフな職場で働いてるので仕事のエピソードトークとかもめっちゃ面白く「なんか自分てほんま人間臭いななぁ」とか私がコメントすると「カニさんに言われたないっすわ」的に返ってきて、あんま私はそうゆう感じで生きてないつもりやけど、かなり臭い漂ってるんでしょうか。

 

 

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