ブログ日誌37

 

仕事場のレジ締めの作業中、ぼんやり店の入り口に立ってると、光玄さんが前の道を通りかかって、ほんでチラッとこちらを覗いて、またすぐどこかに行くみたいな感じにするので、「おお、おお、光玄さんやないすか、何しょんすか」と引き止めて、久々にちょっと話した。ブログを読んでる人で、光玄さん知らんいう人が居るかもしれんので紹介すると、光玄さんは春一番とかに出てる系のシンガーソングライターで、まあそうゆう筋ではレペゼン長田区みたいな、住んでるのは兵庫区やけど、奥さんが詩とか小説とか書いてたり、あと息子さんが西村ツチカさんいう、去年むっさ流行った小説「82年生まれ、キム・ジヨン」のイラスト描いたりしてて、そう聞くとハイソな芸術一家のお父さんみたいな感じに思うかもやけど、実際はただの良く喋るおっさんです。歳は私より20こくらい上やけどオープンマインドで話せる、まあわし結構光玄さんは好きなんすわ。

 

 

光玄さんと会うんいつ振りかなと考えると、去年の秋やから一年前か、AZUMIさんと元町で一緒にライブして、そん時光玄さん見に来てくれてて、終わってから一緒にさか田さんでバイスサワー飲んだ、あの時もずっと喋ってはって、ほんまよう喋るなあと感心したあと、帰り道、神戸駅らへんまで一緒に自転車漕いで帰ったけど、自転車漕ぐんもめっちゃ早くて、ケツプリプリで立ち漕ぎしてはって、ほんま元気な65歳やな思った。

 

 

やけどこないだは、店の前まで来た光玄さんに「久しぶりっすね」と声かけたら、なんかあんまり元気なくて、目もちょっとキョロキョロしてて、最初は、おしっこしたいんかな?と思ったけど、聞くとあんまし元気やないらしい。定年後に行ってた嘱託の仕事を辞めはって、それから生活のリズムがちょっと狂ったり、お酒呑んでまうねんとかタバコふかしつつ漏らしてて「オレもう死んでまいたいわー」って結構遠く見ながら言うから、あれ?これは結構しんどいんかな?と思って、自分の身の上話も聞いてもらうついでに、光玄さんの悩み事も聞かせてくださいよと、次の休みに会う約束をした。

 

 

平日の昼12時に神戸駅で待ち合わせて、コーヨーでビールとか惣菜とか買ってハーバーランドへピクニックしに行く。私はポートタワーとか見える観光地っぽいとこで外飲みしよかな思てたけど、光玄さんが「おお、もっとええ場所あんねん」と言って、アンパンマンミュージアムの側まで連れてってくれた。「ここでよう座ってんねんけどな、アンパンマンの警備員に注意されんねん」とか、結構この周辺を暇つぶしに使ってるらしい。

 

 

光玄さんが「ほなこの辺にしよか」言う場所に座ると潜水艦が見えた。光玄さんが言うには、あれは見せてもええ潜水艦らしい。「てことは見せたあかん潜水艦もあるんすね、それはどこにあるんすか」と聞くと「そんなもんわいが知っとるわけないやんけ、けど川重の奥の方行ったらあるんちゃうか」とのこと。

 

 

私は鯖とか寿司とかガッツリめに昼飯食うつもりで、けど光玄さんはしみチョコとかそんなんしか食わないのに「こんなんいるやろ」言うて、濡れ布巾とか用意してくれてた。私が呑んで食ってしてる間も光玄さんはひたすら昔話してて、で私もひとしきり飯食って腹ふくれたし、光玄さんの悩み聞くかと思って話を振ると「そんなんええねん、それよりな、」と言って昔話ばかり続ける。その後もタイミング見ながら本題に持って行こうと私がするたびに「ええねん、そんなん、それより」と言って、全然悩みを言うてくれない。

 

 

光玄さんの昔話をひたすら聞いてると、なんかママ友グループみたいなんがわらわらと通りかかり、次第に光玄さんもそのママ友グループが気になり出したようで「なんや、あれ」言いながら二人でママ友グループを観察する。

 

 

どうもママ友グループのリーダーは、黄色い服着た欧陽菲菲みたいなごっつい女の人っぽい。光玄さんも「なんかごっついな」と言ってた。「AVかな」って言うてたけど、それは多分違うと思いますし、AVだとしたら、どんなメーカーやねんと思うシュチュエーションです。

 

 

なんかみんなで写真撮ってインスタとかに上げるグループなんかな。しかし遠目に見ても人間関係がギクシャクしてるのが伝わって来て、女の団体行動とか結構難しそうやなと思う。子供居らんかったら成立せんやろな、多分。てか余計なお世話か。

 

 

「あっちに〝8時間労働の石碑〟あるから見にいこか」と光玄さんが言うので案内してもらう。

 

 

「ほらこれや」と光玄さんが差した先を見ると、確かに8時間労働発祥の地と書いてある。

 

 

「一応記念写真撮らしてください」と光玄さんにお願いすると「おおええど」と言ってポーズとってくださった。

 

 

「なんか小便したなってきましたわ」と私が言うと便所にも案内してくださった。どこに便所があって、どこに良いベンチがあるとか、光玄さんはハーバーランドを完全に掌握している。さすが地元だけあるなと思った。

 

 

ハーバーから稲荷市場の方まで歩きながらもいろいろと喋るけど、ひたすら昔話ばかりで、今の悩みを光玄さんは全然教えてくれない。これはなんなんだろう。タンスの引き出しの中身を一旦全部出してからでないと核心部分が出てこないのかな、だったらひたすら聞くしかないなと思って、初恋の話とか、居酒屋で高田渡にキレた話とか、そんなんを聞く。コンビニで酎ハイを買って、場所を新開地に移し、そこでも震災の時の話とか聞いて、もうかれこれ4時間ばかし光玄さんの昔話を聞いてるのだけど、なかなか核心部分は出てこず、けどもうそろそろかな、、と待ち構えてたら、突然光玄さんが「お、ほな、帰ろか」となって「ええ、光玄さん、悩みごとはええんですか、死にたなってたんとちゃうんすか」と聞くと、「おお、まあええわ、別に」と言って、二人でまた神戸駅に戻った。

 

 

結局、光玄さんの死にたい悩みが何かわからんかったけど、漠然とした死にたい感は人類に共通してあることやし、って共通でもないねんけど、まあ1年ぶりに再会したあの夜はそうゆう気分やったいうことで合ってますかね。まあ僕は光玄さんと酒呑んで喋って楽しかったです。

 

そうゆう流れで光玄さんと神戸駅近くのコマヤさんで一緒にライブすることになりました。

 

10.27(火)悲しい夜は自由になれる

場所)神戸コマヤ

神戸市中央区相生町5丁目10-22

出演)光玄 / カニコーセン

時間)OP19:30 / ST20:00

料金)1000円(飲食持込自由)

 

平日なんですが、飲食持ち込み自由なんで、神戸駅のコーヨーとかで弁当とかお酒とか買うてきて、それ食いながら光玄さんと私の歌聞いてください。コマヤの隣にセブンイレブンがあるので、そこで追加のお酒等も買えます。まあ寄り合い的に集まって喋ったりお酒呑んだりできたら、私的には楽しいかな思うてます。あと新しいCDも売ってます。とくに予約とって限定何人とかないです。当日来たくなったら来てください。よろしくお願いします。