コブログ238

12月14日金曜日。2日前にライブさしたもらった梅田のBarJOKEにハーモニカとカズーとネクタイ忘れて仕事のあと取りに行く。ケチ臭い考えやけどせっかく大阪行くからもう1個くらい用事したいな思って十三の七藝に映画を見に行く。

「岡本太郎の沖縄」と云うドキュメンタリー映画を見た。岡本太郎は1959年と1966年に取材と撮影で沖縄を訪れ、映画と同じタイトルの写真集を出版している。その岡本太郎が訪れた先を今また改めて取材し、当時の様子やその後の出来事などをインタビューしたり回想したりする内容。岡本太郎が59年に訪れた際は沖縄本島と石垣島と久高島を周って、那覇の中心街や農連市場や糸満漁港や読谷の闘牛場や名護のイルカ漁やその他いろいろ撮影しており、現地を再び回りながら当時と今を見比べたりしていた。

途中「芭蕉布と云う布を作る人間国宝のおばあさんが出て来た。イトバショウと云う草を刈り取るとこから布になるまで、映画を観てるこちらの気が遠くなるような面倒くさい工程をおばあさんが黙々とこなすシーンがあり、そのシーンのあと当時を振り返って「戦争で子供を無くした人も多かったから、みんな一生懸命布を作った」みたいなおばあさんの台詞があった。仕事ってお金を稼ぐためだけじゃないんやなと思った。

映画のメインは久高島の取材で、写真集の表紙は久高島の司祭主である久高ノロというおばあさんなのだが、久高島で12年に1回あるイザイホーと云う神事を取材する為に、岡本太郎やマスコミは7年後の66年に改めて久高島へやって来きていた。イザイホーは見た目にもかなり原始的な雰囲気の儀式で、しかし背広を着た大勢のマスコミや学者の人らが取り囲んでる中でイザイホーは行われ、ビデオ撮影するための照明やカメラのフラッシュが焚かれてるシーンを見て、完全に見せ物になってしまってるなと思った。その映画を見ている私が思うのもおかしな話なのだけれど。

他に久高島では死んだ人は「後生(ぐそう)」と呼ばれる特定の場所で風葬されるのだが、そこにも岡本太郎やマスコミの取材が入り、岡本太郎は撮った後生の写真を雑誌に掲載してしまったらしい。その後、後生をネタに久高島には沢山の観光客や学者が訪れ、中には面白半分で墓荒らしみたいなことをする人も居たそうで、なので久高島の人は後生をコンクリートで固め、風葬を止めてしまった。

一方イザイホーは、久高ノロさんともう一人の司祭主が亡くなったあと、1978年を最後に行われなくなってしまった。理由は後継者不足とのことで、でも他にも理由はあるように思った。勝手な憶測だけど、マスコミから注目されて祭りが大袈裟になってしまったことと、私が私の両親ほどお墓とか祀りごととかに関心がないのと同じ感じで、島の次の世代も段々と祀りごと自体がめんどくさくなってきただけの様にも思った。

結果的に岡本太郎の行った当時の取材が墓荒らしの切欠になったと映画を観て私は思ったが、映画は岡本太郎を養護する内容で、岡本太郎の嫁さんに至っては沖縄を訪れて「太郎は墓を荒らしてない」みたいな講演をするなど、そんなシーンも盛り込まれていた。しかしまた勝手な憶測だけど、岡本太郎的には久高島に訪れ「うわっ、やべぇ、これ、風葬だ、原始人だ」と興奮して写真を録りまくり、ほんで東京に帰ってからも興奮は冷めず「ちょう、これ、見て、すげぇねん、久高島すげぇねん、これ、風葬、めっさ格好ええやろ、なっ」と悪気なく出版社の人らに見せてもうたんだと思う。岡本太郎の行いを「配慮が足りなかった」と云ってしまえばそれまでだけど、それは芸術家に向けて使う言葉じゃないし、もとあった土着の風習や文化がマスコミや何かしらを伝って広まり、やがて形骸化してしまうのは珍しいことではなく、むしろ今の世の中に於いての「自然」とはそう云う味気ない風潮を云うのかもしれないなと思った。

別に私は岡本太郎のファンとかではないので、見てて何となくモヤモヤする内容の映画だったが、岡本太郎の写真集はまた買って眺めたいなと思った。

 

映画館を出たあと、せっかくなのでブラつく。

たしかこの通りの看板は鉄腕アトムと磯野波平が合体したキャラクターだと思ったが、調べると著作権侵害で描きかえられていた。

何年か前に大火事なったしょんべん横丁。キレイに建て替えられて元気に営業中。

線路沿いの公衆便所までは火事が及ばなくて良かった。隣りで小便する人のちんぽ丸見え文化もマスコミに拾われて今じゃ見るのも珍しい。

トリスバーは火事にあったのか。味気ないサッシのドアに変わってしまって、仕方ないけど残念。細長いカウンター席がどうなったんか確かめにまた今度入ってみようと思う。

十三から梅田に移動。年末の金曜日いうことで東通りは(初詣か)と云うくらいの人出だった。餃子が割引の日だったので王将に入り大瓶と餃子2人前頼む。餃子が出てくるまでに殆どビールを呑んでしまい、追加で大瓶頼むか迷うが我慢する。

ほんで忘れもん取りにJOKEへ行く。1杯だけ呑むつもりがまたもやスンスンと終電なるまで呑んでしまう。終電の時間が近づくとマスターの原田さんは(ここが勝負どころ)とカウンターの私の隣りにがっつり座り、ちょっと長めの面白そうな話を始める。私は私でここをミスると大事故になるので、原田さんの話に聞きながらも腕時計を何度も見直し、終電ギリギリ間に合う時間にお店を出れた。

自宅に戻るとサランラップされた餃子を置いてくれてたのでチンしたよばれる。この日はつごう4人前の餃子喰うたことになる。

12月15日土曜日。ライブで仕事休み。無地の巾着袋を新しい物販用に注文してたのが届いたので、Tシャツくんで版を作って刷る作業を午前中やる。シルクスクリーンの版が上手くピンと張れなくて何度か刷り損じしてしまった。昼から嫁さんの買いもんについて行く約束だったのだが、出掛け際に長男が「iPadのLINEの設定をしてほしい」と嫁さんに頼んでいた。すんなり出来るもんと皆思ってたが、手こずってどんどん時間が過ぎる。嫁さんは買いもんに行きたいし、長男は公園で友達と会う約束をしておりそれまでにLINEを使えるようにしてほしい様子で、二人ともイリイリしていた。私は買いもん行って買うもんも無かったので、良かれと思って嫁さんに「わし巾着作る用事もあるし、買いもん別に行かんでかまへんで」と云うと、嫁さんは「あたしは行きたいの」と云って、LINEの設定は買いもんから帰って来てからするからと長男に申し出ると、今度は長男が不服で、ちょっと泣きべそになっていた。私はどちらの味方をするわけでもないが、でも急に用事云うて都合良く直ぐ何でもやってもらえると長男が思ってるのはアカンなと思うし嫁さんの方が怖いので、とりあえず一緒に買いもんへ出掛けた。

電車でumieに行く。昼飯喰いにフードコートへ行くとすごく混んでいた。子供が走り回ったり泣き叫んだりガチャガチャする中でラーメンを喰いながら、災害の避難所生活のストレスとか想像してみる。自分らも息子らに喰わすのんに手がかかるうちは飲食店には入りづらくフードコート選びがちで、今は今で予算の関係もありフードコート選びがち。

長男のセーターを買いにギャツプに寄る。はじめ子供用でサイズが大きめのトレーナーを選んでいたが、胸に付いてる英語のロゴとかが幼稚な感じだったので、大人用で探すとサイズも見た目も良さげなんがあり購入。それにしても外人のモデルにギャツプの服着せた写真ばかりで、ぜんぜん選ぶ参考にならない。

こんな体系してる日本人も居なくはないけど、もうちょい背筋の曲がったマネキンとかにしてくれた方が参考にはなる。

息子の服を買うたあと嫁さんの洋服も見て回る。何軒か見ているうちに嫁さんは良さげな革の財布を見つけ、買うかどうか迷っていた。私が「今の財布どんなんなん?」と聞くと嫁さんはカバンの中から今使ってる財布を取り出す。ふかみどりした革製の長い財布は使ってるうちに表面がツルツルになり、形は自分と息子2人分の保険証と病院の診察券やその他諸々のカード類とがギッシリ詰まってるせいで分厚く丸まり、見ためニシンの昆布巻きの様だった。その後「よし!買う!」と云って2万5千円の財布を買い「あしたから頑張るんや」と決意表明していた。どんな人でもお金を使うと機嫌が良くなるので、お金凄いなと思う。

夜は寺家町商店街のレンタルスペースを借りて「わたしの性年表をやった。お客さん3人くらいしか来ないかもなと思ってたけど、結構遠くからもお客さんが来て下さってそれなりに盛況な感じでした。「わたしの性年表は何年か前に最初喫茶ポエムでやって、そのあと浦和のクークーバードで2回目、去年は岡山の古本ながいひるで3回目をやり、今年は夏以降に京都・沖縄・福岡・大阪と7回目までやって、集大成的に加古川で8回目する感じで臨んだ。2時間20分かけて余すとこなく全部喋れて歌もそんなに間違ったりせず上手く出来たように思う。少し伏線とかも張ったりして「酔いが醒めたらウチに帰ろう」をクライマックスっぽく遣れたのでとても満足しています。おこし頂いて最後まで見守って下さったお客さんに感謝です。ありがとうございました。

ライブのあと何人かで加古川駅の校内に立って呑む。この日だけでキクマサを10PACくらい呑んだと思う。

先日の堀江のライブから要注意人物になってるササ何とか君が遠くから見に来てくれて、打ち上げも加わってくれ、ほんでまた歌い出す。たぶんササ何とか君は猛烈に(何かヤリたい期)なんだと思う。とりあえず温かく見守りたい。

 

とんとんと12月のライブが済んで、いよいよ今週末が今年最後のライブ。嫁さんと一緒なんでベストな曲順組んでバチっと締めくくれたらなと思います。新商品のHAPPY巾着袋(400円)とHAPPY缶バッチ(100円)の販売もあります。HAPPYカレンダーとHAPPYステッカーは無料で配ってます。HAPPYづくしで頭オカしなってますが宜しくお願いします。

 

◆ 12.22(土)クリスマス★コンサート

場所)元町お好み焼き さか田

   神戸市中央区元町通2丁目1-8

出演)カニコーセン

時間)OP18:00 / ST19:00

料金)1000円と飲食代