コブログ185

ほんま長い雨やった。大雨が降る仕組みがどうなってるのか判らないが、こんなに大量の水が空の何処に溜めてあるのか不思議に思う。やっぱ上から落ちてくるから、空に水があるんやんね?全く判らん。こんだけ降ったら水不足も心配ないが、今度は空の水が足らんいう心配はないんかしら。

7月6日金曜日。JRが止まってたので車で出勤。行きは割とズムーズだったが帰りがドつぼだった。神戸の職場から加古川の自宅までの距離はおよそ40キロある。渋滞がない場合、高速道路を使えば車で1時間ほど着く。しかし一昨日は大雨で高速道路が通行止めになり、こないだの地震の時と同じく加古川から一旦北上する感じで山間部まで行き、そして神戸方面へ横に移動し、神戸の上まで来て南下する道順で、行きしは2時間ほどで行けた。

夜になっても雨は降り続き、電車も高速道路も依然止まったままだが、帰りも朝来た道順で帰れば問題ないだろうと、22時半頃に仕事場を出た。グーグルのナビを起動させるとまず北上する道順を指し示しており、所要時間も1時間半くらいになってたので安心する。ツイッターなどによると海沿いを東西に走る国道2号線は馬鹿みたいに渋滞してるらしく、途中にある須磨と塩屋の境目なんかは昔の関所があったようなポイントだから魚の仕掛け網みたいな地形で、こんな災害時に海沿いに東西へ移動する奴はよっぽどの正直者か暇人だなと小馬鹿にしつつ、軽四を駐車場から出すと、いきなし渋滞している。

ちょっといつもと様子が違うなと思いつつ進むと、西行きの車も混んでるが、山側へ登る道もびっちり渋滞していて、市営バスや大型の輸送トラックなんかも列に混ざっている。けどまぁグーグルがこっちや云うてんねんし、自分の勘なんかあてに出来ないので、山側へ向う渋滞の列に加わる。渋滞に混ざって15分ほどの間、遠くに見える信号は赤に変わったり青に変わったりしてるのだけど、ぜんぜん車が動いてる様子はなく、2メートルも進まない。なぜこんなに動かないんだろうと考え、これは多分みんながグーグルのナビした方向に進んでるからだろう、駄目だ、ここに列んでる奴はシリコンバレーに魂を売り飛ばしてしまった思考放棄の群れだ、オレはAIなんかに負けない、そう思ってグーグルで検索するのを辞め、とりあえずヤフーのナビに切り替えてみる。すると全く別の北上ルートを示していて、グーグルに比べりゃヤフーの方がマイナーだろうから、道も空いとるだろうと別ルートへ進んでみる。やっぱヤフーの方が相性がええんかもな、裏道っぽいとこ攻めよるは、くほほと心軽くし、住宅街をすんすん進み、有馬街道と云う北へ抜ける縦道まで来ると、またビッチリ渋滞。さっきのグーグルの道より有馬街道の方がメジャーなので、そのぶん車の量も多く見える。

あかんなぁ、じゃあやっぱグーグルか、、、と考えをまた改め、元の道へ戻るが、ちょつと渋滞と闘うに備えて車内で呑み喰いするものを買おうと思い、近くにあったコンビニに入る。もう23時も回っていたが駐車場は一杯。悪い予感しつつ店に入ると、総菜や菓子パンの棚はカラッポで、ホットケーキの粉とかしか残っていない。たぶん配送のトラックとかも回ってこれないんだろう。仕方なくポテチ1袋と缶珈琲を買い、渋滞の列に突っ込んで行く。しかしオレはAIに任せてばかりじゃなく、ちょっとハイエナチックに自分の勘とかも頼りにする野性味溢れる42才やから、一旦は脇道とか使って住宅街をジグザグに進み、ギリギリまで進んでアドバンテージ稼いでから、キワキワまで行って渋滞加わるわな、ご免なすって、と4〜5分かけて2キロばかし北上し、ほんでから渋滞の列にギューンと横入りする。

ワープしたったで、へへっ、と思いながら市営バスの前に割り込み、しかしその後何分経っても車が動かない。ブレーキ踏んでるのも疲れるので、ギアをパーキングに入れサイドブレーキを引き、ポテチをムサムサと喰うてると、いま自分が駐車場で休憩してるんか?と思うくらい列がピクリとも進まず、そしてポテチを食べ終え、30分近く経ったが1センチも車は進まず、恐ろしくなる。車は嫁さんが明日仕事に使うし、朝までには加古川に戻らなければならないけど、30分で1センチも動かない場合に於いて6時間後40キロ先のポイントに到着するのは、はて?どんな計算式を使っても無理で、なぜまたこんなマイナーな道路がこんなにも混むのか、と考えてみる。

何年かまえ、あの時は私のライブだったが、台風で高速道路が使えなくなり、北上して加古川に戻ったという経験がある。あの時もたしかにかなり遠回りしたが、渋滞には殆ど巻き込まれなかった。で、なんで今回は縦にこんなに渋滞してでるんだろう?そういえば今回は神戸電鉄が止まっている。前回は止まってなかったと思う。そこがポイントだと気付く。神戸電鉄は海に面した神戸の市街地から山を超え南北に走る鉄道で、それを通勤に使う人らがみんな車使てるからこんなに混んでるのだと予測する。あと六甲山系の山脈の裏と海側を繋ぐ道は何本かしかなく、どれも細くウネウネ曲がった貧弱な路ばかりで、そんなとこにバスやらダンプやら、普段は通らない通勤の車がドバっと押し寄せたから、この先の何ヶ所かある腸で云う所のS字結腸のような箇所で、ウンコがギチギチに詰まってもうとんのや、そんな絵がうっすら見えてきて、オレが進むべき道はここじゃない!そう思ってUターンしようとしたが、2車線道路の左側におってしまい、次の脇道へも進めないからぜんぜん身動き取れない。おれがユダヤ人として、これが収容所に向う列として、ここでプワーーーー!とクラクションならしながら、強引に右の車を間を抜けれるかどうかが運命の分かれ道で、でもすぐ横は剃り込み入ってそうなダンプカーの運ちゃんやし、その前は田舎ヤクザっぽい割りと高級車やし、困ったなあ、、と思ってたら、高級車が急にUターンして右にスペースが空き、すかさず私もUターンして元来た道を戻る。暫く行くとまた職場に戻って来てて、おれはこの1時間半何をしてたんだろう。

今度は取り敢えず西に進んでみる。しかしその道も赤いテールランプが何キロか先まで続いてるのが見えて、ここを進むだけでも相当な時間がかかるから、スマホの地図を見ながら脇道をジグザグに進む。職場は兵庫区で、その西隣が長田区。そこまでは市街地と住宅地が続くので、渋滞しては道を替え、渋滞しては道を替えで進めるのだが、問題は摂津と播磨の境目である須磨あたりの山々で、そこを西に抜けるには海沿いの2号線、もしくは少し山側を東西に貫くトンネル道のどちらかで、ここで西に抜けずに一旦北上して、そこから田舎道を西に進む云う手もあるにはある。

車を進ませながら、さあどっち?さあどっち?と考え、普段なら北上する道を選ぶだろうが、さっき見た有馬街道の固まり具合がインパクト大だし、それに神戸電鉄組の影響がまだ充分に及ぶ圏内でもあったので、北へ行くのを辞め、中間のトンネル道へハンドルを切る。そしてすぐ渋滞に嵌る。

うーん、やっぱ明石とか垂水とか、人口多そうな街へ帰る人がまだまだ残ってる圏内やから混むねんな。オレが行きたいのはそんな若い子育て世帯が好んで住みたがる勢いのある街やなくて、その向こうのどうでもええ感じの加古川いう死に地なんやから、ちょうそんなファミリームードに巻き込まんといてほしいわ、、、と思いつつ、またUターンする。そして北上する道しか残されていないのだが、もう渋滞はご免だ、どんなワケ解らん道で遠回りしてもええから進ませてほしい、そんな気持でグーグルマップを左手に握りしめて奥の細道へ入って行く。

住宅街があったり、またグネグネの山道になったり、鳥の鳴きまねするおっさんとか出て来たらどないしょ、とかビクビクしながらハンドルもグルグルしまくるので自分がどの方向を向いてるのかも判らず、たまに停車してはとりあえず目指すべき方向をスマホで確認し、ちょっとづつ進んでスマホチェック、ちょっとづつ進んでスマホチェックしてるうちに、西神という建売りと倉庫と偏差値の低い大学キャンパスしかないような、山間に無理矢理作ったニュータウンに出て、漸く自分の居る場所を把握する。

ここまで北上すれば巻き込まれる渋滞もなく、土地感はあまりないがグーグルナビで自宅まで線を引けばと思い、またナビを頼るが、どうも混んでそうな方向へ私を導こうとばかりする。途中からは自力で行く事にし、あと姫路とか加古川に帰ってる風のナンバープレートもちらほらあったので参考にしながら進む。外灯もない田んぼの細い道を走っていると、アリゾナあたりの一本道を走るオーバーザトップみたいな大型トレーラーが前からどんどん向ってきてビビったりする。

いろいろあったけど加古川の上流まで出て、あとは堤防道を南に下れば自宅。月明かりも照明もないので川の水位がどのくらいあるのか判らないが、堤防を走りながら車の窓を少し開けると、雨の音に交じってゴウゴウと云う地響きのような川の音も聞こえてくる。堤防の下に広がる川面が真っ暗で無茶苦茶不気味。夜中2時過ぎ自宅に着き、結局4時間近くかかった。前日も随分電車が遅れて22時半に大阪から自宅に戻ったのが2時過ぎで、おかげで朝まで熟睡出来た。