コブログ114

今週はエラい冷え込みで、昨日仕事中に印刷屋に行こうかなと外に出たら、みぞれみたいなんがボチョボチョ降り始めた。2〜3分屋根のある処でみぞれが弱まるのを待とうしたら、道路挟んで向いの歩道らへんで、白い杖ついた男の人がワタワタしてるのに遭遇。車も通ってるし、これはヘルプに行かんとマズそうやなと思いつつも、印刷屋も行きたいし、私ではない何方かがヘルプに行ってくれると助かるなと思いつつ、ちょうどその人の目の前を中年の女性、続いて若めの女性が歩いていたので、どちらかが声かけるやろと踏んでたら、どちらもスルー。仕方なく走り寄ってビニール傘を差し出しながら「お手伝いしましょか」と声を掛けると「ごめん、ローソンどっち?」と聞かれ「どこのローソンか判らないのですが、ここから一番近いローソンは左の方向に500メートルくらい先ですよ」と応えると「こっちパチンコ屋やんな」と後ろ向きに歩き出すので「はい、そっちにはパチンコ屋はありますけどローソンは逆ですよ、それより何処へ向うか教えてもらえたら一緒に行きますよ」と云うと、今度は「ローソンの近くに不動産屋あるやんな」とか云うので、この人は一体何処に向いたいんだろう?と思いつつも「近くに不動産屋があったかどうか判らないですが、ほしたら多聞通りのローソンに向ったらいいですか?」と聞くと「うん」と云うので、その人に私の腕を掴んでもらって、傘をさしつつローソンがある方に向う。この人がどのくらい見えてるのか一応確認しておこうと思って「どんな感じですか?ぜんぜん見えてないんですか?」と聞くと、ぜんぜん見えてないとのこと。顔をのぞき込むと、両目とも眼球が90度近く歪んでもうてるので、確かにぜんぜん見えてなさそう。全盲の人でも、杖一本で出歩いたりするのかと驚いたけど、全盲で杖一本の人に遭遇するのは初めてではなく、でも危ないよなぁ、仕方ないんやけど。その人と歩きながら「いま右手にパチンコ屋があります」「いま教会を過ぎました」「あと50メートルほどでローソンです」と、その都度教えると「あれ?」とか言い出し、どうも思ってる場所を歩けてない様子。ローソンの前まで来て「いまローソンです」と告げると「ほなこっちに湊川トンネルがあんねんな?」とその人が指す方に湊川トンネルはなく、湊川トンネルはここまで歩いて来た最初の地点の側にあり、これは完全に迷うてはるわと思ったので「すんません、どこ行きたいか云うてもろたら、そこまで一緒に行きますので教えてもろてええですか」と云うと、ゴニョゴニョしており、もしかして風俗行かはるんかな?と思って、会話に間をあけると「ほごけんカフェガーディアン」と聞こえる。ほごけん?て何?と思って「なんか福祉のあれですか?」と聞くと「イヌ、イヌ」と云うので、ああ、保護犬。ほんでスマホで「保護犬カフェ」を検索すると、やっぱり出発地点の近くにあるようで、ほしたら戻りましょうと云って今度は商店街のアーケードの中を二人で歩いた。歩きながら「杖だけで大丈夫なんですか?」と聞くと、音を頼りにしてるらしく、凄く遠くの横断歩道で鳴ってるピッポーピッポー云う盲人信号の音も聞こえてるらしい。いろいろ聞いてみたいこともあったけど、あんまし詮索するのも失礼やし、しばらく黙って保護犬カフェに向け進んでいたら、その人が「それにしても冷えますねぇ」と話題を振ってきて、うわ、ものすご気ぃ遣われてる。気ぃ遣わしたら悪いので、それなりに会話しつつ、保護犬カフェの側まで来ると、保護犬カフェはシャッターが降りていた。「保護犬カフェ閉まってますよ」と伝えると、保護犬カフェ自体に用事があるわけではなかったようで「ここまで来たらあとは行けます」と、その人は壁伝いに歩き出す。雨もまだ降ってるし、なんかほんとに目的に辿りつけるのか、ていうか全然辿り着け無さそうなので、また側に寄って「ほんまいけます?一緒にいきますよ」と云うと「大丈夫、大丈夫」と手で遮る。たぶん、もうこれ以上私に付き合わせるのも悪いな、と思わはったのかなと思って、印刷屋に向った。偶然前日から「完全偶然〜勝新太郎伝」と云うのを読み出したとこで、按摩や検校や瞽女が登場してたので、これも何か無意識の網目のようなもんで繋がった出来事なんかなぁ、と不思議な感じがした。

 

体調が悪いので昨日一昨日とお酒を控えており、昨日も呑まずに早番のあと自宅で過ごしていたら、次男のDSのネジ穴を潰した潰してないで嫁さんを泣かしてしまう。酒を呑まずにマトモに過ごそうとすると嫁さんを苛つかせ、適当に呑んでヘラヘラしてた方が平穏と云う、なんですかね、これは。昨日はシラフのまま布団に入り、もうこのまま二度と目が覚めんかったらええのにと思いながら寝入ったが、お酒を呑んでない分、今朝の寝覚めはとても良かった。